孔傑

孔傑（孔杰、こう けつ）

孔傑（コン・チェ）は、1982年11月25日生まれ、中国・北京市出身の囲碁棋士です。中国囲棋協会に所属し、九段の段位を持ちます。国内および国際棋戦で数々の輝かしい成績を収めており、中国囲碁界を代表する棋士の一人として知られています。

経歴

6歳で囲碁を覚えた孔傑は、1994年に12歳で北京の囲碁チームに所属し、劉小光九段の指導を受け始めました。同年には国家集中囲棋隊にも入隊し、同年初段となりました。1998年には全国囲棋個人戦で5位入賞を果たし、その才能の片鱗を見せつけます。

2000年には、全国体育大会に北京代表として出場し、古力などの強豪を破って8勝1敗で優勝するという快挙を達成しました。同年の春蘭杯世界囲碁選手権戦では、17歳という若さで曺薫鉉、依田紀基といった世界のトップ棋士を次々と破り、3位入賞を果たし、世界にその名を知らしめました。

その後も、2001年と2003年に全国囲棋個人戦で優勝、2002年に七段に昇段するなど、国内棋戦で活躍を続けました。2005年、2007年には倡棋杯中国プロ囲棋選手権戦で優勝しています。

2009年には、三星火災杯世界オープン戦で決勝に進出しましたが、李世ドルに敗れて準優勝となりました。しかし、同年のテレビ囲碁アジア選手権決勝では李世ドルを破り、世界戦初優勝を飾るとともに九段に昇段しました。年末の三星火災杯では、朴永訓、古力、そして決勝で邱峻を破って優勝を果たしました。

2010年には、LG杯、富士通杯でも優勝し、名実ともにトップ棋士の仲間入りを果たしました。2009年から2011年まで、テレビ囲碁アジア選手権で3連覇を達成するという偉業も成し遂げています。

中国囲棋甲級リーグ戦では、北京大宝チームに所属し、2005年からは主将を務めました。中国棋士ランキングでは、2003年から古力に次いで2位または3位を占めていましたが、2009年にはついに1位となりました。

タイトル歴

国際棋戦

三星火災杯世界[[囲碁マスターズ]]：2009年
テレビ囲碁アジア選手権戦：2009年、2010年、2011年
LG杯世界棋王戦：2010年
世界[[囲碁選手権富士通杯]]：2010年
中韓新人王対抗戦：2004年

国内棋戦

全国体育大会 男子個人戦：2000年
全国囲棋個人戦：2001年、2003年
リコー杯囲棋戦：2003年、2010年
新人王戦：2003年
威浮房開杯棋王戦：2004年、2009年
倡棋杯中国プロ囲棋選手権戦：2005年、2007年
竜星戦：2005年
* 招商銀行杯中国囲棋電視快棋戦：2009年

孔傑は、その実力と実績により、中国囲碁界において特別な地位を確立しています。今後の活躍も期待される棋士の一人です。

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