新広益線

新広益線の概要と歴史

新広益線（しんこうえきせん）は、広島県の広島市と安芸太田町、北広島町、さらには島根県益田市を結ぶ高速バス路線です。この路線は石見交通によって運行されており、運行されていた当時は昼行便が1日2往復運行されていました。2024年6月16日からはすべての便が運休しています。

新広益線は、石見交通による独自の路線名称であり、以前は広島電鉄と共同で運行されていた頃は「広島 - 益田線」として知られていました。運行休止前、新広益線は広益線が好調であることと、国道191号の整備に伴い、主に旧美都町からの要望によって設立されたものです。この路線は所要時間が広益線よりも若干短く設定されています。

運行の特徴と仕様

新広益線は長距離特急バスとしての特性を持っており、全便は自由席で、トイレのない車両によって運行されます。また、中筋駅以北では停留所において自由に乗降が可能であり、広島BCから中筋駅間ではクローズドドアシステムが採用されています。このシステムにより、近隣の停留所まで利用する際には便利です。また、しまねバスカードやICOCAといった電子マネーにも対応しており、利便性が高い路線となっています。

歴史的な背景

新広益線の運行は1994年5月24日に始まりました。当初は広島電鉄と石見交通の共同運行によって運営されていましたが、2015年11月1日には広島電鉄が運行から撤退し、以降は石見交通が単独で運行を続けてきました。この際、本数は変わらず維持されました。さらに、2023年3月22日にはICOCAが利用可能になるという新たなサービスが導入され、利便性が高まりました。

運行会社と支援業務

運行を担当するのは石見交通で、益田営業所が2往復の運行を担当しています。一方、広島側での運行支援業務は、関連会社のイワミツアー広島支店が行っています。なお、以前の運行会社であった広島電鉄では、バス事業本部の広島北営業課が1往復を担当していました。

運行経路と停留所

新広益線の運行経路は、広島駅新幹線口から始まり、広島バスセンターを経由して国道54号へと進んでいきます。その後、中筋駅を経て広島ICに入り、山陽自動車道、広島自動車道、中国自動車道を経て戸河内ICに到着します。戸河内ICバスセンターからは国道191号を進み、最終的に益田駅へと至ります。両方向ともに出合原停留所で途中休憩が行われますが、旅客はその他の停留所でも乗降が可能です。

新広益線は、地域に密着した重要な交通手段として多くの利用者に愛されてきましたが、全便運休に伴い、今後の運行再開が期待されています。

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