新得町立富村牛小中学校

新得町立富村牛小中学校の概要

新得町立富村牛小中学校は、北海道新得町にある公立の義務教育学校です。ここでは小学校と中学校が統合されており、地域の特性を活かした教育が行われています。この学校は、へき地等級5級の学校として、離島部を除く日本国内で唯一の存在です。また、山村留学生も受け入れており、地域の活性化に寄与しています。

学校の歴史と年表

学校は1948年に岩松小学校ニペソツ分校として設立され、初めは20名の児童が在籍していました。当初の校舎は王子製紙の飯場小屋を使用していました。1953年には上富村牛分校が開校し、1954年には独立した上富村牛小学校となりました。

1962年には下富村牛分校が開校され、その後十勝岳の噴火で地域の離農が進む中、1976年に両校が統合されました。特に注目すべきは、1979年に学校給食特別優良校として文部大臣賞を受賞した点です。

1995年からは山村留学制度が始まり、2008年には新しい校舎も完成しました。2022年4月には義務教育学校としての小中一貫教育が始まり、これにより教育の一貫性が高まりました。

地理と環境

学校はトムラウシ山のふもとに位置し、十勝川の上流地域にあるため、美しい自然環境が特徴です。この地域は大雪山国立公園に含まれ、四季折々の自然を楽しむことができます。新得町の市街地から約35km離れた位置にあり、静かな環境で学ぶことができます。地域には富村牛簡易郵便局やトムラウシ自然体験交流施設など、教育や交流の場も点在しています。

交通アクセス

学校へのアクセスは、北海道拓殖バスの新得駅前～トムラウシ温泉線を利用し、「トムラウシ学校前」で下車することが可能です。ただし、この路線は夏山期間中の限定運行です。新得駅からタクシーでの移動も可能で、約40分の距離です。

地域との関わり

学校は地域密着型の教育を実施しており、地元の神社や森林管理局との交流も活発です。子どもたちは地域の自然と触れ合いながら、実践的な学びを深めています。また、地域ならではの特性を活かした特色ある教育が、子どもたちを育んでいます。さらには、周辺の自然環境を利用した体験活動や行事も多く、地域全体で子どもたちを支えています。

このような背景から、新得町立富村牛小中学校はただの教育機関にとどまらず、地域と一体となった大切な存在であることが伺えます。

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