新村駅 (韓国鉄道公社)

新村駅の詳細

新村駅（シンチョンえき）は、大韓民国ソウル特別市西大門区新村洞に位置する韓国鉄道公社（KORAIL）の駅です。この駅は京義線に属し、特に京義・中央線の近郊電車が停車します。駅番号はP314です。

路線変更とサービス

龍山線の全線開通に伴い、新村駅経由のソウル - 加佐間の運行は終了する予定でしたが、新村駅とソウル駅の需要を考慮し、現在は約1時間おきに運行されています。この駅は、ソウル交通公社の2号線新村駅とは異なるため、時折「新村汽車駅」と呼ばれることもあります。この名称は、京義線が非電化だった時代の名残です。

駅の構造

新村駅は、1面2線の島式ホームを持つ地上駅であり、橋上駅舎が設置されています。ホームはソウル側のみが開放されており、西側の未使用部分は柵で閉ざされています。出入口は南側の1番と北側の2番の2か所です。

利用状況

新村駅の利用状況は、近年一日平均利用者数が増加しており、特に学生や観光客にとって重要な交通の要所となっています。開業以来の利用人数の推移も注目されており、2009年の開業初年からのデータが評価されています。

周辺の発展

近年、新村駅周辺では再開発が進んでおり、新しい駅ビルが建設されました。このビルには、ショッピングビル「ミリオレ」などが入居しており、近代的な施設が整っています。かつて京義線によって南北のアクセスが断たれていた新村駅周辺も、駅ビルの完成により、延世大学側へのアクセスが改善されました。以前は経営不振によりほとんどの店舗が空き店舗状態でしたが、SMグループによる買収後、2024年からはオフィスビルとして再利用されることが決定しています。

近隣の駅と大学

新村駅の近くには、ソウル交通公社の2号線新村駅があり、こちらは約700メートル南西に位置します。また、梨大駅は約500メートルほどの距離にあります。周辺には延世大学校や梨花女子大学校があり、学生の利用が多いエリアです。

施設と名所

周辺には「新村名物通り」や、映画館「メガボックス」、各種飲食店（ミスターピザ、アウトバック・ステーキハウスなど）が並び、多くの人々が訪れる賑やかなスポットとなっています。また、新村セブランス病院や住民センターなども周囲に存在し、地域の中心的な役割を果たしています。

歴史

新村駅は1921年7月11日に開業され、その後も何度かの変遷を経てきました。特に、2004年に現存する最古の駅舎として文化財に登録されたことや、2012年には観光案内所のオープンなど、歴史的な背景を持つ駅です。駅舎の保存を求める地域住民の意見を受け、旧駅舎は復元工事が行われ、近い外観に戻りました。

隣接駅

新村駅は、京義急行や京義緩行が停車する重要な駅であり、加佐駅が隣接しています。こうした交通の拠点として、地域の人々の移動を支える役割を果たしています。新村駅の存在は、地元の文化や経済にとっても大きな影響を与えています。

もう一度検索