新潟大学地域医療教育センター・魚沼基幹病院

新潟大学地域医療教育センター・魚沼基幹病院

新潟大学地域医療教育センター・魚沼基幹病院は、新潟県南魚沼市浦佐に位置する、一般財団法人新潟県地域医療推進機構が運営する病院です。魚沼圏域における広域的、専門的な医療、そして災害時における医療を確保するための拠点として重要な役割を担っています。

概要

当院は、魚沼圏域（魚沼市、南魚沼市、十日町市、湯沢町、津南町）全体の医療を支える基幹病院として設立されました。特徴的なのは、「公設民営方式」を採用している点です。病院の設置者は新潟県ですが、運営と管理は県が出資する一般財団法人によって行われています。これにより、公的な安定性と民間の経営効率を両立させ、地域ニーズに即した柔軟な医療提供体制を構築しています。

沿革

2009年（平成21年） - 魚沼基幹病院（仮称）の基本計画が作成されました。
2010年（平成22年） - 実施設計が行われました。
2011年（平成23年） - 着工。
2012年（平成24年）
2月14日 - 一般財団法人 新潟県地域医療推進機構の理事長に荒川正昭氏が内定しました。
5月2日 - 病院長予定者として、新潟大学医歯学総合病院長の内山聖氏が決定しました。
2013年（平成25年）2月22日 - 病院の名称が「新潟県地域医療推進機構魚沼基幹病院（略称：魚沼基幹病院）」に決定しました。また、新潟大学医歯学総合病院魚沼地域医療教育センターとの連携・協力時の名称として、「新潟大学医歯学総合病院魚沼地域医療教育センター 新潟県地域医療推進機構魚沼基幹病院（略称：新潟大学地域医療教育センター・魚沼基幹病院）」が使用されることになりました。
2015年（平成27年）6月2日 - 開院。

基本的機能

当院は、以下の機能を重点的に担っています。

救急医療: 地域救命救急センターとしての機能。
高度医療: 地域がん診療連携拠点病院としての機能。
周産期医療: 地域総合周産期母子医療センターとしての機能。
外傷センター: 外傷に対する専門的な医療を提供。
地域医療・地域連携: 地域医療教育センターとして、医療従事者の育成にも貢献。地域医療支援病院としての機能も有します。
災害時医療: 地域災害医療センターとしての機能。
精神科医療: 総合的な精神科医療を提供。

規模

病床数: 454床
一般病床: 400床（救命救急センター14床を含む）
精神病床: 50床（閉鎖病棟）
感染症病床: 4床
診療科: 31科

内科、外科をはじめ、多岐にわたる専門診療科を有し、高度な医療ニーズに対応しています。

研修・研究施設

新潟大学医歯学総合病院魚沼地域医療教育センター:
総合診療医の育成プログラムや、医学生の臨床実習、卒後臨床研修、専門医研修などを実施しています。
魚沼臨床研究センター（新潟大学・東京大学）:
地域特性を活かした大規模コホート研究を実施しています。
新潟大学や東京大学との連携も行っています。

アクセス

鉄道: 上越新幹線・上越線 浦佐駅より約1.5km
バス: 南越後観光バス・魚沼基幹病院入口バス停より約400m、または魚沼基幹病院前バス停すぐ
車: 国道17号浦佐バイパス沿線

魚沼地域医療再編

魚沼基幹病院の設置に伴い、地域の医療体制は再編されました。

* 魚沼市立小出病院、南魚沼市民病院、ゆきぐに大和病院、魚沼市立堀之内病院(堀之内医療センター)などが再編されています。

まとめ

新潟大学地域医療教育センター・魚沼基幹病院は、魚沼圏域の医療を支える重要な拠点です。高度な医療設備と豊富な診療科、そして地域医療教育への取り組みを通じて、地域住民の健康と福祉に貢献しています。

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