南越後観光バス

南越後観光バス株式会社：魚沼地方の足

南越後観光バス株式会社は、新潟県の魚沼地方を中心に、乗合バスと貸切バスを運行する地域密着型のバス会社です。魚沼地域全域と一部長野県にも路線を持ち、地域住民や観光客の移動手段として重要な役割を担っています。英略は「MEK」です。

概要

1987年12月に、大手バス事業者である越後交通から一部路線を継承して発足しました。魚沼地方の公共交通を支える重要な役割を担い、地域住民の生活に密着したバス運行を行っています。

事業所

南越後観光バスは、以下の場所に事業所を構えています。

本社・六日町営業所：新潟県南魚沼市美佐島1603
湯沢営業所：新潟県南[[魚沼郡]]湯沢町神立奈良山45-1
小出営業所：新潟県魚沼市井口新田樋下546-1
津南営業所：新潟県中[[魚沼郡]]津南町大字芦ケ崎甲1336-3
十日町車庫：越後交通十日町営業所内

これらの事業所を拠点に、地域に密着したバス運行を支えています。

ナンバリング

南越後観光バスは、中越地方の乗合バス事業者としては比較的早くからナンバリングを導入しています。これは、外国人観光客にも分かりやすい案内を目指し、2010年に雪国観光圏が実施した事業での検討がきっかけとなりました。

ナンバリングは、英字2文字と数字2桁の組み合わせで構成されています。最初の英字は主な走行エリア、2番目の英字は方面の頭文字を示し、数字は路線の起点を基準とした順番を表します。例えば、清津峡入口バス停では、湯沢町を主に走行し、栄村方面へ向かうことから「YS」という記号が用いられています。

ただし、ナンバリングはバス停にのみ表示され、バスの車体には表示されないため注意が必要です。

営業路線

南越後観光バスは、上越新幹線や上越線、ほくほく線、只見線、飯山線の各駅を発着点として、様々な路線を運行しています。越後湯沢駅から長野県の森宮野原駅前を結ぶ路線は、新潟・長野県境を越える唯一の「急行バス」でした。

湯沢営業所

YN 湯沢＝三俣＝貝掛温泉＝苗場プリンスホテル＝浅貝＝西武クリスタル 線
YD 湯沢＝湯沢学園＝小坂＝谷後＝旭原＝大源太 線
YT 湯沢＝湯沢学園＝中里＝土樽 線
MY 湯沢＝塩沢＝六日町 線 ※
YS 湯沢車庫 - 越後湯沢駅 - 清津峡入口 - 山崎 - 津南 - 森宮野原駅
旧小学校＝湯沢駅＝湯沢学園 線

六日町営業所

MK 六日町＝浦佐＝小出 線 ※
MU 六日町＝野田＝五日町＝大崎＝浦佐 線
MH 六日町＝上原＝山口＝八海山スキー場 線
MD 六日町＝宮村＝野中 線
MS 六日町＝沢口＝清水 線
MM 六日町＝イオン六日町店＝六日町車庫 線
MB 六日町＝南魚沼市民病院 線
MY 湯沢＝塩沢＝六日町 線 ※

津南営業所

TY 十日町＝高島＝鉢 線
TT 十日町＝中里＝津南 線
TT 津南＝上段＝源内山 線
NA 津南＝反里口＝見玉 線
NS 津南＝津南駅＝鹿渡新田 線
NN 津南＝相吉＝中子 線
NH 津南＝宮野原＝百ノ木 線
YS 湯沢車庫 - 越後湯沢駅 - 清津峡入口 - 山崎 - 津南 - 森宮野原駅

小出営業所

UH 小出＝上条＝貫木・穴沢 線
UA 小出＝下倉＝広瀬駅角＝小平尾＝白椛 線
UU 小出＝干溝＝虫野＝荒金＝浦佐 線
UT 小出＝大湯温泉＝栃尾又温泉 線 ※
UK 小出＝川口＝小千谷 線 ※
小出駅前＝小出高校 線
TS 十日町＝新水＝菅沼・後山 ＝浦佐駅東口＝魚沼基幹病院 線

奥只見方面急行バス

UD ＜急行・特急＞浦佐駅東口＝大湯・栃尾又＝銀山平＝奥只見ダム
UG ＜急行＞小出＝大湯＝枝折峠＝銀山平 線

※印は地域間幹線系統として、国・新潟県の補助を受けている路線です。

車両の特徴

親会社である越後交通に準じた車両が使用されており、様々なメーカーの車両を保有しています。近年では、全国各地の中古バス車両の導入も進めており、多様な車両が活躍しています。低床車の導入も積極的に行われています。

カラーリングは、越後交通色である銀色地に赤帯の車両が基本ですが、白地に青系の模様を配した「ハイライトカラー」と呼ばれる車両も存在します。赤帯部分には金色の文字で「南越後観光」と社名が入ります。

以前は、旧式の紙製の料金表を使用した運賃表示器が使われていましたが、消費税増税に伴う運賃改定を機に、デジタル式運賃表示器への交換が進み、現在は全廃されています。

移籍車の供給元

南越後観光バスでは、以下のようなバス事業者から中古車両を導入しています。

神鉄バス
東急バス
千葉中央バス

など、多数の事業者から車両が移籍しています。

関連項目

越後交通
北越後観光バス
越後交通県央観光

外部リンク

公式ウェブサイト
南越後観光バス株式会社 (@minamiechigo) - X（旧Twitter）

南越後観光バスは、魚沼地方の交通を支える重要な存在として、これからも地域に寄り添ったバス運行を続けていくことでしょう。

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