新田塚駅

新田塚駅：福井の地に根付く歴史と進化を遂げる駅

福井県福井市新田塚二丁目に位置する新田塚駅は、えちぜん鉄道三国芦原線沿線にある駅です。駅番号はE30。静かな住宅街と田園風景が広がるこの地で、新田塚駅は長きに渡り地域住民の足として活躍してきました。

歴史を刻む軌跡

新田塚駅の開業は1928年（昭和3年）に遡ります。三国芦原電鉄の福井口から芦原（現在のあわら湯のまち駅）間の開通に伴い、駅として誕生しました。その後、1942年（昭和17年）には京福電気鉄道に合併、そして1967年（昭和42年）には貨物取扱いが廃止されました。駅業務は1975年（昭和50年）から委託されるようになりました。

2001年（平成13年）に発生した京福電気鉄道越前本線列車衝突事故の影響で全線運行が休止となり、新田塚駅も一時休業を余儀なくされました。しかし、2003年（平成15年）2月には京福電気鉄道からえちぜん鉄道への駅施設の譲渡、そして同年7月には三国芦原線の運行が再開され、新田塚駅も再び営業を開始しました。

大きな転換期となったのは2016年（平成28年）3月。福井鉄道福武線との直通運転が開始され、同時に低床ホームが新設されました。これにより、駅の構造は大きく変化しました。

駅構造：進化を遂げた駅舎

福井鉄道との直通運転開始前は、島式ホーム1面2線の地上駅でしたが、低床車両に対応するため、既存のホームを挟み込む形で新たな低床ホームが建設されました。現在では、3面2線の構造となり、利用者の利便性が向上しています。改札口からホームへは構内踏切を通って移動します。駅員は終日配置されているわけではなく、時間帯によっては無人となる場合があります。

利用状況と周辺環境

新田塚駅の1日あたりの平均乗降人員は、公開されているデータを参照ください。（具体的な数値は、公開情報に基づいて追記してください。）

駅周辺は、福井市街地のほぼ北西端に位置し、西側は閑静な住宅地が広がり、田園風景へと続きます。東側には、総合診療所や関連施設が建ち並んでいます。駅名や地名は、駅から南東400mにある燈明寺畷新田義貞戦歿伝説地に由来しますが、この伝説地へは、隣の八ツ島駅からの方が近いかもしれません。

駅周辺には、バス停留所も設置されており、バロー新田塚店や二日市方面への路線バスが運行しています。その他、福井総合クリニックやセーレン新田塚工場、福井市明新小学校なども駅周辺に立地しています。

隣の駅

新田塚駅の隣駅は、えちぜん鉄道三国芦原線において、上りは八ツ島駅（E29）、下りは中角駅（E31）または鷲塚針原駅（E32）です。快速列車も停車しますが、上り方向のみです。福武線直通普通列車も停車します。

新田塚駅：地域に寄り添い続ける存在

新田塚駅は、長い歴史の中で幾多の変遷を経験しながらも、地域住民の生活に寄り添い続けてきました。今後も、地域社会の重要な交通拠点として、その役割を果たしていくことでしょう。時代の変化に柔軟に対応し、進化を続ける新田塚駅に、これからも注目していきたいです。

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