あわら湯のまち駅

あわら湯のまち駅：芦原温泉への玄関口

あわら湯のまち駅は、福井県あわら市二面にあるえちぜん鉄道三国芦原線（旧・京福電気鉄道三国芦原線）の駅です。駅番号はE40。芦原温泉へのアクセス拠点として、古くから重要な役割を担ってきました。

歴史を刻む駅

1911年、鉄道院三国線の芦原駅として開業。その後、三国芦原電鉄の駅となり、京福電気鉄道への合併を経て、現在の姿へと変遷を遂げてきました。昭和天皇のお召し列車も運行された歴史ある駅でもあります。国鉄三国線の廃止に伴い、1972年に「芦原湯町駅」に改称され、国鉄バスの自動車駅も併設されました。2003年には現在の駅名「あわら湯のまち駅」となり、えちぜん鉄道の駅として営業を再開しました。

駅舎と構造

レンガ造風を模した平屋建ての駅舎は、京福電気鉄道時代から残る歴史的建造物です。えちぜん鉄道のペナントが飾られた屋根と、落ち着いた雰囲気の待合室が特徴的です。有人駅で、観光案内所も併設されており、旅行者にとって非常に便利です。改札口横には、あわら市観光案内所の「あわら温泉情報処 おしえる座ぁ」があり、売店も兼ねています。

相対式2面2線のホームを持つ地上駅で、列車交換が可能です。電車は左側通行で進入します。駅舎の西側には、営業時間外の夜間・早朝通用口も設置されています。

1975年に建て替えられた駅舎は、京福電鉄だけでなく、国鉄バス金津三国線も使用していた合築駅舎だったという歴史も持っています。

アクセスと周辺環境

芦原温泉街の南端に位置し、北側には多くの旅館が立ち並びます。南側は閑静な住宅街が広がっています。駅周辺には、あわら温泉湯のまち広場、芦湯（足湯）、藤野厳九郎記念館などの観光施設が充実しています。また、北陸新幹線・ハピラインふくい線の芦原温泉駅も比較的近く、路線バスや旅館の送迎バスを利用することで、両駅から芦原温泉へのアクセスが可能です。

あわら湯のまち駅は、芦原温泉への最寄り駅であるため、温泉街を訪れる観光客にとって重要な交通拠点となっています。駅周辺には、レンタサイクル、電動アシスト自転車、立ち乗りスクーターのレンタルサービスもあり、観光の利便性を高めています。

駅舎内には、レンタサイクル（えちぜん鉄道）と、電動アシスト自転車・立ち乗りスクーター（あわら温泉湯巡号「権チャリ」レンタサイクルプロジェクト）のレンタルサービスがあります。駅前に有料・無料のパークアンドライド駐車場と無料駐輪場が整備され、車でのアクセスも便利です。

バス路線

駅舎正面にはバスのりばがあり、芦原温泉や周辺地域へのアクセスが容易です。高速バス路線も運行されており、名古屋方面へのアクセスも可能です。観光シーズンには、期間限定のバス路線も運行されます。また、乗合タクシーも運行しており、地域内での移動も便利です。

隣の駅

えちぜん鉄道三国芦原線では、本荘駅と三国駅が隣の駅となります。

まとめ

あわら湯のまち駅は、歴史と観光の両方を兼ね備えた魅力的な駅です。芦原温泉へのアクセス拠点としてだけでなく、周辺地域の観光拠点としても重要な役割を果たしており、多くの観光客や地元住民にとって欠かせない存在となっています。駅舎のデザインや周辺環境、そしてアクセス手段の多様性など、旅行者にとって快適な滞在をサポートする環境が整っています。

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