新胎内温泉

新胎内温泉

新潟県の北部、美しい自然に囲まれた胎内市夏井地区に、「新胎内温泉」（しんたいないおんせん）は静かに湧き出しています。この温泉は、飯豊山地を源として流れる清流、胎内川のほとりの豊かな森の中に位置し、その優れた泉質と閑静な環境が魅力です。

泉質と温泉の特徴

新胎内温泉の泉質は、ナトリウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉です。このタイプの泉質は、一般的に肌触りが滑らかで、「美肌の湯」として知られる炭酸水素塩泉と、硫酸塩泉の持つ保湿・保温効果を併せ持つとされています。源泉温度は51.6℃と比較的高い温度を保っており、加温することなく湯を楽しむことができます。

温泉地の景観と一軒宿

胎内川沿いの深い緑に包まれたこの地に、新胎内温泉の湯を湛えるのは一軒宿の「ロイヤル胎内パークホテル」です。ホテルから直接源泉が湧き出しており、宿自体が温泉地と言えます。ロイヤル胎内パークホテルは、建設からそれほど長い年月は経っていないものの、館内は落ち着いたクラシックな雰囲気に満ちています。宿泊はもちろんのこと、日帰りでの温泉利用も可能となっており、気軽にその湯を楽しむことができます。

胎内リゾートの中核施設

新胎内温泉が位置する周辺一帯は、かつて旧黒川村によって計画的に開発された「胎内リゾート」エリアです。ロイヤル胎内パークホテルは、この広大なリゾートの中心的な施設の一つとして位置づけられています。リゾート内には、温泉以外にも多様なレジャー施設が点在しており、一年を通じて様々な楽しみ方が提供されています。冬季にはスキーやスノーボードが楽しめる「胎内スキー場」、地元の食材を活かしたクラフトビールを味わえる「胎内高原ビール園」、そして珍しい昆虫たちと触れ合える「胎内昆虫の家」などがあり、温泉と組み合わせて滞在することで、より充実した時間を過ごすことができるでしょう。

歴史

新胎内温泉は、比較的歴史の新しい温泉地です。その開湯は2001年（平成13年）3月のこと。この開湯と時を同じくして、現在の一軒宿である「ロイヤル胎内パークホテル」も開業しました。以来、豊かな自然の中の静かな湯治場、あるいは周辺リゾートの滞在拠点として多くの人々に利用されています。

アクセス

新胎内温泉、ロイヤル胎内パークホテルへのアクセスは、鉄道と自動車のいずれでも可能です。

鉄道を利用する場合、JR羽越本線の中条駅が最寄り駅となります。中条駅からは車で約30分の距離です。ホテルからは無料の送迎バスが運行されているほか、胎内市が運行する無料観光バス「くるっと胎内」、さらに予約制のデマンド交通「のれんす号」も利用できるため、公共交通機関でのアクセスも比較的容易です。

自動車を利用する場合、日本海東北自動車道の中条ICが便利です。中条ICからもホテルまでは車で約30分。ICを降りてから山間部へと向かう道のりでは、豊かな自然の景観を楽しむことができます。

自然に恵まれた環境で、質の良い湯と落ち着いた雰囲気を提供する新胎内温泉は、日常の喧騒を離れて心身を癒すのに最適な場所と言えるでしょう。周辺の胎内リゾートの施設と組み合わせることで、より活動的なレジャーも楽しむことができます。

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