方天豊

方天豊（ファン・ティエンフォン）

方天豊（ほう てんほう、簡体字: 方天丰、拼音: Fāng Tiánfēng、1962年7月28日 - ）は、中国の囲碁棋士です。山西省の出身で、中国囲棋協会に所属し、八段の段位を有しています。

経歴

11歳で囲碁を始めた方天豊は、12歳で体育学校に入学し、14歳で集中訓練隊に入りました。1982年に四段に認定され、1984年には五段に昇段しました。1985年には六段となり、全国囲棋個人戦で優勝を果たしました。翌1986年には七段に昇段し、プロ棋士としての地位を確立。同年には翔遠杯国手快棋戦でも優勝しました。

1989年には八段に昇段。その後、北京科技大学で囲碁と中国文化の関係について教鞭を執り、その後は清華大学や北京大学など、名だたる大学でも教えるようになりました。1993年には山西大学計算機学部を卒業しています。1994年には棋王戦でベスト4に進出しました。

2016年には、自身初となる世界戦出場となる新奥杯世界囲碁オープン戦に出場し、古力などの強豪を破ってベスト16に進出しました。しかし、3回戦で申眞諝に敗れ、ベスト8進出はなりませんでした。

中国囲棋甲級リーグ戦では、1999年、2000年、2002年に中信大三元チームの一員として出場しました。また、乙級リーグでは2001年に深圳チームで出場しています。中国囲碁棋士ランキングでは、1998年に36位にランクインしました。

日本との囲碁交流も深く、1979年には訪中団の一員として訪れた小林覚と対局し、0-1で敗れています。1988年には日中囲碁決戦の代表団として訪日し、4-3の成績を収めました（小県真樹に1-2、石倉昇に2-1、大平修三に1-0）。藤沢秀行は1984年に訪中した際、太原で方天豊の才能を見出したと述べています。

兄弟も囲碁棋士であり、兄の方天剛は三段です。

参考文献

『囲棋年鑑』中国囲棋協会
『囲碁年鑑』日本棋院

外部リンク

* 奕客囲棋「方天丰的围棋人生」

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