日光市立
図書館は、
栃木県日光市にある
公立図書館で、今市
図書館、日光
図書館、藤原
図書館の3館から構成されています。これらの
図書館は、
指定管理者制度を導入しており、株式会社
図書館流通センターと株式会社近代ビル管理社の共同事業体によって運営されています。
特徴
歴史
2006年3月20日、
今市市、旧
日光市、足尾町、藤原町、栗山村が合併し、新しい
日光市が発足しました。これに伴い、
今市市立
図書館、旧
日光市立
図書館、藤原町立
図書館の3館が統合され、新・
日光市立
図書館が誕生しました。合併以前から、
図書館の広域利用が進められており、住民は3館を相互に利用することができました。
合併後の変遷
合併後、今市
図書館は市の中央館、日光
図書館と藤原
図書館は地区
図書館として位置づけられました。
2009年からは窓口業務と移動
図書館の外部委託が始まり、
2012年には
指定管理者制度が導入され、
図書館の全業務が
指定管理者へ移行しました。これにより、
司書比率の向上や市民サービスの質の向上が図られました。また、
2017年には電子
図書館が導入され、図書のオンライン利用が可能となりました。
新型コロナウイルス感染症の影響
2020年度には、新型コロナウイルス感染症の流行により臨時休館を余儀なくされましたが、利用者満足度は向上しました。これは、電子
図書館の利用促進や感染対策を徹底した運営の成果と考えられます。
利用案内
管轄
日光市教育委員会生涯学習課が所管しています。3館すべてが、株式会社
図書館流通センター・株式会社近代ビル管理社共同事業体によって運営されています。
開館時間
- - 全館: 9時から18時まで
- - 今市図書館: 4月から9月のみ19時まで
休館日
貸出制限
日光市に居住、通勤、通学する者、または
宇都宮市、
鹿沼市、
真岡市、
さくら市、
下野市、
上三川町、
芳賀町、
壬生町、
高根沢町に居住する者が利用できます。
貸出可能点数
- - 図書: 20冊
- - 雑誌: 3冊
- - 紙芝居: 4巻
- - ビデオ・DVD: 2点
- - カセット・CD: 4点
(3館の合計)
貸出可能期間
2週間(予約がない場合、1回延長可能)
返却場所
図書館カウンター、返却ポスト。
日光市内3館のいずれでも返却できます。
その他サービス
予約、
レファレンスサービス、
複写が利用可能です。また、3館すべてに「エアアロマ機」と書籍消毒機が設置されています。
日光市の移動
図書館は、小学生の読書推進と学習支援を目的として、市内の小学校を巡回しています。約41,000冊の図書を搭載したワゴン車が、23の小学校を定期的に訪れます。
歴史
移動
図書館の歴史は古く、
1952年には今市町報徳公民館図書室で運用されていました。その後、
今市市立
図書館が
1986年に「かわせみ号」を導入し、運行を開始しました。
図書宅配サービス
図書館への来館が難しい市民向けに、郵送による図書の貸し出しサービスを提供しています。貸し出し可能なのは図書、雑誌、
紙芝居で、20冊まで、貸出期間は郵送日数を含めて21日間です。返却は
図書館カウンター、返却ポスト、または市内の公民館で行えます。
利用料金
往復送料は利用者負担ですが、
視覚障害者、
肢体不自由者、要介護・要支援認定者は無料です。
歴史
このサービスは、旧
日光市立
図書館が
2004年に開始した「eライブラリー」を起源としています。
日光市立電子
図書館は、
2017年に開始されたオンラインの
図書館サービスです。
日光市に居住、通勤、通学する者が利用できます。5点まで14日間借りることが可能です。
特徴
新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、
電話での利用登録が可能になり、利用者が急増しました。
各館の詳細
図書館を核とした市民活動
- - かたくり: 今市図書館で活動するボランティア団体で、おはなし広場やイベントの企画運営を行っています。
- - ありんこ: 日光図書館で活動する読み聞かせボランティアで、赤ちゃんから大人までを対象としたおはなし会を開催しています。
- - おひさま: 日光図書館のブックスタートボランティアで、乳幼児検診時に絵本を配布し、読み聞かせを行っています。
- - ピンコロ: 藤原図書館で活動する読み聞かせボランティアで、人形劇を交えたおはなし会を開催しています。
読書会
- - いずみの会: 日光図書館で活動する読書会で、幅広いジャンルの読書を楽しんでいます。
- - 二水会: 今市図書館で活動していた読書会で、毎月第2水曜日に活動していましたが、2021年6月に活動を停止しました。
まとめ
日光市立
図書館は、多様なサービスと地域住民の積極的な参加によって、市民に親しまれる
図書館として機能しています。歴史と伝統を大切にしながら、新たなサービスにも積極的に取り組み、
図書館を核とした地域活動を推進しています。