日本とザンビアの関係

日本とザンビアの関係

日本とザンビアは、1964年のザンビア独立と同時に外交関係を樹立しました。以来、両国は友好的な関係を維持しており、経済協力、要人往来など、多岐にわたる分野で協力関係を深めています。

歴史

1964年10月、ザンビアが独立すると、日本は直ちに国家承認を行い、外交関係を樹立しました。1970年には在ザンビア日本国大使館が開設され、1975年には駐日ザンビア大使館も開設されました。ザンビアはアフリカにおいて比較的平和な国の一つであり、日本はアフリカへの主要な援助国として、両国は平和的な関係を維持しています。2019年時点では、ザンビアに在留する日本人は242人、日本に居住するザンビア人は141人と、民間交流は活発とは言えません。

要人往来

ザンビアからは、1980年にカウンダ大統領夫妻が国賓として初めて訪日し、宮中晩餐会に出席しました。その後、2003年、2005年、2008年にはレヴィー・ムワナワサ大統領がアフリカ開発会議や公式実務訪問賓客として訪日。2012年、2013年にはマイケル・サタ大統領、2018年にはエドガー・ルング大統領が訪日しており、歴代の大統領が日本を訪問しています。

日本からは、1999年12月に高円宮憲仁親王と憲仁親王妃久子が高円宮夫妻としてタンザニアを訪問した際、日本の無償資金協力で建設された学校の開校式に出席しました。この学校は、ザンビア側の提案により「プリンス・タカマド・スクール」と命名されました。2014年6月から7月には、秋篠宮文仁親王と文仁親王妃紀子がザンビアを訪問し、日本・ザンビア外交関係樹立50周年記念レセプションに出席しました。

経済

日本は、資源大国としての潜在力を持つザンビアに対する開発援助に力を入れています。2001年には、経済援助額が5200万ドル（約57億円）に達し、当時、アフリカにおける日本の経済援助額としては第3位でした。2017年時点でも、ザンビアにとって日本はアメリカ、イギリス、スウェーデン、ドイツに次ぐ第5位の主要援助国であり、援助額は2500万ドル（約26億円）に上ります。ザンベジ川に架かるジンバブエとザンビアを結ぶチルンド橋は、両国の要請を受け、日本のコンサルタント会社が設計、鹿島建設が建設を担当し、2002年に完成しました。

貿易面では、2019年時点で日本の対ザンビア貿易は、輸出が48.8億円に対し、輸入が155億円と日本の赤字となっています。これは、日本がザンビアから銅やコバルトなどの資源を輸入しているためです。一方、日本からは車両、部品、タイヤ、建設・鉱山用機械などが輸出されています。ただし、2015年には日本がザンビアに対し黒字貿易となるなど、貿易関係は変化しています。

外交使節

駐ザンビア日本大使

歴代大使については、外務省のウェブサイト等で確認できます。

駐日ザンビア大使

ボニフェイス・サリム・ズル（1989年以前～1991年）
（1992～1996年、信任状捧呈は5月28日）
ライソン・ポティファ・テンボ（1996～2000年、信任状捧呈は9月20日）
エライアス・マルコ・チシャ・チピモ（2000～2001年、信任状捧呈は7月27日）
（臨時代理大使）シューラ＝パトリック・ムサカニャ（2001～2002年）
ゴッドフリー・シマシク・シマシク（2002～2009年、信任状捧呈は9月12日）
（臨時代理大使）ケネディ・ンポロベ・シパンデ（2009年）
ビクシタ・ワムンディラ・レワニカ（2009～2012年、信任状捧呈は8月20日）
ンゴナ・ムウェルワ・チベサクンダ（2012～2015年、信任状捧呈は3月19日）
（臨時代理大使）ジム・シニェンザ（2015年）
ンディオイ・ムリワナ・ムティティ（2015～2020年、信任状捧呈は10月15日）
（臨時代理大使）ジム・シニェンザ（2020～2022年）
（臨時代理大使）アクソン・ウェリントン・アクウェル・ルブンディ（2022～2023年）
トバイアス・ムリンビカ（2023年～、信任状捧呈は7月20日）

参考文献

[外務省]]: [ザンビア共和国（Republic of Zambia）基礎データ

関連項目

日本の国際関係
在ザンビア日本国大使館
駐日ザンビア大使館
在日ザンビア人

外部リンク

在ザンビア日本国大使館
在ザンビア日本国大使館（英語）

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