日本血液製剤機構

一般社団法人日本血液製剤機構の概要

日本血液製剤機構は、東京都港区芝浦に本社を置く日本の医薬品製造会社です。2012年に事業を開始し、設立の背景には日本赤十字社の血漿分画事業部門と田辺三菱製薬グループのベネシスの統合あります。これは、過去の日本ブラッドバンクからミドリ十字、さらに吉富製薬（現在のウェルファイド）を経て、三菱ウェルファーマに至る歴史的な流れを反映しています。

日本血液製剤機構の基本理念は「善意と医療のかけ橋」であり、この理念のもと、主に血液の成分である血漿からタンパク質を抽出・精製した血漿分画製剤の製造・販売を行っています。これらの血漿分画製剤は、患者の治療に重要な役割を果たします。

血漿分画製剤の原材料

製品の原料は日本国内で献血を通じて確保されています。具体的には、国が策定した需給計画に基づいて、採血事業者である日本赤十字社から各製造メーカーへと血漿が配分されます。令和5年度のデータによれば、日本血液製剤機構は国内で確保された原料血漿のうち約66万リットルを受け取っています。

主な事業内容

日本血液製剤機構は、以下の製剤の製造・販売を行っています：

• - 人免疫グロブリン製剤
• - 抗HBs人免疫グロブリン製剤
• - 人血清アルブミン製剤
• - 人アンチトロンビン製剤
• - 血液凝固第VIII因子製剤
• - 人ハプトグロビン製剤

これらの製品は医療現場で広く使用されており、患者の健康を支援するために開発されています。

研究開発

さらに、血液製剤の改良や新製品の開発に力を入れており、医療用医薬品の販売やプロモーションの受託も行っています。科学的根拠に基づく医薬品の研究開発により、より高效で安全な製品を提供することが目標です。

事業所

本社は東京都港区芝浦三丁目に位置し、田町ステーションタワーの15階にあります。その他にも、以下のような重要な事業所があります：

• - 千歳工場（北海道千歳市）
• - 京都工場（京都府福知山市）
• - 中央研究所（兵庫県神戸市）
• - 東日本統括部（東京都千代田区）
• - 東海北陸統括部（愛知県名古屋市）
• - 西日本統括部（大阪府大阪市）

各拠点は効率的な生産や研究を遂行するために配置されており、全国にわたって安定した医薬品供給を実現しています。

関連団体

日本血液製剤機構は、日本赤十字社や田辺三菱製薬、ベネシスなどと密接に関わっています。また、国際血漿分画協会（IPFA）などの関連団体とも協力し、グローバルな視点での医療提供に努めています。

日本血液製剤機構は、今後も医療の発展に貢献するため、不断の努力を続けていくことでしょう。

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