日産・チェリー店

日産・チェリー店について

日産・チェリー店は、日産自動車が設立した販売チャンネルの一つで、かつて存在していたディーラーです。この店舗は、1970年代に愛知機械工業が生産していた軽自動車「コニー」を販売するために、「日産・コニー店」としてスタートしました。しかし、1980年代に新たに発表された「チェリー」の販売を機に、改めて販売チャンネルが整備され、「日産・チェリー店」へと名称変更されました。

沿革と発展

日産・チェリー店は、1980年代後半までに入れ替わりでいくつかのモデルを扱うようになり、さらには「プリンス店」との車種の共通化が進んだ結果、全国各地での合併が相次ぎました。この流れにより、多くの「チェリー店」が「プリンス店」などに統合され、その数は大幅に減少しました。1999年には「サニー店」との統合が進み、レッドステージ店へと移行されています。

現在では、岩手県に「日産チェリー岩手販売」が残っており、その他にも東京都や愛知県、大阪府などの整備工場に併設される形でその名前を見かけることができます。広告では「日産チェリー販売会社」や「パルサー販売」としても知られていました。

取扱車種の変遷

1992年3月の時点では、日産・チェリー店で扱われていた車種は多岐に渡るものでした。特に目を引くのが、当時人気のあったセダンのラインアップです。以下に、当時の代表的なモデルを紹介します。

• - レパード: F31型のみが販売されており、同時に日産やブルーバード販売会社でも取り扱われていました。
• - プリメーラ: 日産プリンス店と共同での販売が行われ、日産・サニー店にも取り入れられるようになりました。
• - パルサー: N13型まではチェリー店専売でありましたが、N14型以降は他の販売チャンネルでも見られました。また、日産・シーマも、1990年から取り扱いが開始されました。
• - グロリア: 1990年以降のモデルが販売され、営業車としての取り扱いも存在しました。
• - フェアレディZ: 特にZ32型は日産・プリンス店と共に注目されていました。

その他にも、ハッチバック系のモデルや商用車では「バネット」や「ADバン」がありました。これらの台数は多く、販売時期に応じた異なるモデルが存在し、チェリー店の多様性を示しています。

結論

日産・チェリー店は、その名前からもわかるように、軽自動車から始まり、様々なモデルの販売を経て、業界の変化に伴い約30年の歴史を持つことになりました。現在はその名を受け継ぐ直接的なブランドはほとんど存在しませんが、地域や特定の整備工場内において、日産の歴史の一部として留まっています。

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