日赤病院前停留場

日赤病院前停留場について

広島市中区千田町に位置する日赤病院前停留場（にっせきびょういんまえていりゅうじょう）は、広島電鉄宇品線の路面電車の停留場です。停留場は広島赤十字・原爆病院のすぐ近くにあります。停留場の駅番号はU6です。

歴史

日赤病院前停留場は1912年（大正元年）に宇品線の開通と共に、高等師範前停留場として開設されました。当初は広島高等師範学校の近くにあったため、この名称が付けられましたが、1929年には広島文理科大学が設立されたことに伴い、大学前停留場に改称されました。

1945年8月6日に原爆が投下され、市内の鉄道運行は一時休止しましたが、宇品線の区間は9月中には運行が再開されました。その後、1964年には広島大学前停留場に改称されましたが、広島大学がその大部分の学部を東広島市へ移転したことで、2001年に日赤病院前停留場に再度名称変更されました。

年表

• - 1912年11月23日：宇品線開業と同時に高等師範前停留場設置。
• - 時期不詳：大学前停留場へ改称。
• - 1934年3月：停留場が紙屋町寄りに100メートル移設。現在の位置。
• - 1945年8月6日：原爆投下。運行は休止。
• - 1945年9月12日：単線で復旧。
• - 1964年2月18日：広島大学前停留場に改称。
• - 2001年11月1日：日赤病院前停留場に再改称。
• - 2003年8月1日：乗換停留場の指定。

停留場構造

日赤病院前停留場のホームは、宇品線のほとんどの区間が道路上に軌道を敷いた併用軌道で作られています。ホームは2面の相対式で構成されており、広島港方面へ向かう下りホームは停留場の左側に、紙屋町・本線方面への上りホームは右側に設けられています。ほぼ全長に上屋があるため、雨天時でも利用しやすい設計となっています。

運行系統

当停留場には広島電鉄の1号線、3号線、7号線、0号線などが運行しています。毎年5月のフラワーフェスティバル時には、当電停始発の広電宮島口行きの臨時列車が運行され、多くの利用者で賑わいます。特に0号線においては、当停留場止まりの列車が設定されており、電車が発車後は広電本社前での渡り線を経て、千田車庫へ向かいます。

2003年には乗り換え制度が変更され、当停留場は下り列車のみに限定された乗換停留場となり、広島港方面行きの列車への乗り換えが可能となりました。

周辺施設

停留場の北側にはかつて広島大学のキャンパスが広がっていましたが、一部学部を除いて東広島市に移転したため、空いた土地は「ひろしまガーデンガーデン」として再開発が進められています。また、近隣には広島赤十字・原爆病院や広島県赤十字血液センター（献血ルームなし）があります。

バス路線

停留場の近くには、千田通り沿いに「日赤病院前」と名付けられたバス停があり、さまざまなバス路線が利用できます。特に、広島バスは舟入南・アルパーク方面への運行や、各種ローカル線が接続しています。

隣接停留場

• - 鷹野橋停留場 (U5)
• - 日赤病院前停留場 (U6)
• - 広電本社前停留場 (U7)

日赤病院前停留場は、広島市の交通機関の重要な一翼を担っており、多くの人々に利用される場所です。歴史的背景を持ち、周辺の発展と共に変化を続けるこの停留場は、小さな交通のハブとして、広島の魅力を感じさせるものとなっています。

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