広電本社前停留場

広電本社前停留場

広電本社前停留場（ひろでんほんしゃまえていりゅうじょう）は、広島市中区千田町三丁目に位置する広島電鉄宇品線の停留所です。駅番号はU7。広電本社が東側に位置することから、案内表示では「広電前」と省略されることもあります。

歴史

1912年（大正元年）に宇品線が開業した際、発電所前停留場として開設されました。当時は千田町に発電所があったためです。その後、1927年（昭和2年）頃に電鉄前停留場に改称。1958年（昭和33年）には、広島電鉄の略称変更に伴い、現在の広電本社前停留場となりました。

太平洋戦争中には原爆投下により全線不通となりましたが、復旧作業により当停留場から向宇品までの区間が早期に運行再開。戦後の復興を支えました。

2012年（平成24年）には、開業100周年を記念して停留場の上屋がヨーロッパ風に改装。2018年（平成30年）には電停が拡幅され、待合所が完備されました。

停留場構造

宇品線は道路上に軌道が敷かれた併用軌道であり、当停留場も道路上にホームが設けられています。2面の低床式ホームが2本の線路を挟むように配置された相対式ホームです。広島港方面行きが下りホーム、紙屋町・本線方面行きが上りホームです。3両・5両連接車に対応しています。

御幸橋停留場寄りには渡り線、日赤病院前停留場寄りには千田車庫への引込み線と渡り線があります。7号線系統の電車が当停留所で折り返す際に、御幸橋停留場寄りの渡り線が使用されます。

上屋は2012年にヨーロッパ風のデザインに改装されましたが、2018年のリニューアルで愛称の表記は消滅しています。

運行系統

当停留場には、1号線、3号線、7号線、0号線が乗り入れています。乗換指定電停の一つであり、3・0号線と1・7号線との乗り継ぎが可能です。

かつては、紙屋町方面から千田車庫に入る電車は広電前行きとして運行されていましたが、2001年11月以降は日赤病院前行きとして運行されています。2023年7月24日のダイヤ改正で、3号線が当停留場および日赤病院前までに短縮された上で朝夕ラッシュ時のみの運行となり、代わって7号線が広島港まで延長されました。

停留場周辺

周辺は中層住宅街で、小さな商店が立ち並んでいます。東には京橋川、西には元安川が流れています。南西には広島県情報プラザ（広島県立図書館、広島県立文書館）、健康科学館などの文化施設があります。

東には広島電鉄の本社と千田車庫が隣接しています。本社ビル前にあったマダムジョイ千田店（現・マックスバリュ千田店）の敷地には70形電車が置かれ、レストランとして営業していましたが、2013年3月に閉店しました。その後、70形電車はTHE OUTLETS HIROSHIMAに移転しました。

千田公園
コジマホールディングス中区スポーツセンター
広島市立千田小学校

バス路線

千田通り沿いに「広電本社前」バス停があり、広島バスなどが停車します。

50 東西線（広島バス） 舟入南・アルパーク方面
301 まちのわループ 左回り（広電バス・広島バス・広島交通） 県病院前・旭町方面
21-1 宇品線（広島バス） 広島港方面

日赤病院前 バス停（御幸橋方面）

50 東西線（広島バス） 平塚町・広島駅方面
302 まちのわループ 右回り（広電バス・広島バス・広島交通） 富士見町・八丁堀方面
* 21-1 宇品線（広島バス） 紙屋町方面

隣の停留場

広島電鉄

■宇品線

日赤病院前停留場 (U6) - 広電本社前停留場 (U7) - 御幸橋停留場 (U8)

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