早崎文司

早崎文司（はやさき ぶんじ）

1929年2月13日 - 1996年3月28日。昭和から平成にかけて活躍した、広島県出身の俳優。

人物と経歴

大阪経済大学を卒業後、1954年に宝塚新芸座に入団し、俳優としてのキャリアをスタートさせました。星野事務所に所属し、1950年代から関西地方を中心に、映画、舞台、テレビドラマと幅広い分野で活躍しました。

早崎文司の名を広く知らしめたのは、TBS系列で放送された『3年B組金八先生』シリーズにおける野村孝一郎教頭役（後に校長）です。温厚で生徒思いの教頭先生を演じ、多くの視聴者から親しまれました。特に第4シリーズでは、早崎自身の体調不良を反映し、劇中でも病気がちで補聴器を着用する姿が描かれました。第4シリーズの最終回が放送された当日、早崎文司は逝去されました。

主な出演作品

映画

東海道篭抜け珍道中(1960)
七人の敵あり(1961)
河内風土記　続おいろけ説法(1961)
[雲の上団五郎一座]
[これが青春だ!]
坊っちゃん社員　青春でつっ走れ！(1967)
坊っちゃん社員　青春は俺のものだ！(1967)
河内フーテン族(1968)
港町紳士録(1979)

テレビドラマ

銀河ドラマ 面影（1970年、NHK） - 泉
連続テレビ小説（NHK）
火の国に（1976年）
マー姉ちゃん（1979年） - 夏川 役
澪つくし（1985年） - 岸本 役
ノンちゃんの夢（1988年）
Gメン75（TBS） - 複数の役でゲスト出演
太陽にほえろ!（NTV）
ポーラテレビ小説・おゆき（1977年、TBS）：源三
必殺仕事人（1979年 - 1980年、ABC・松竹） - 筆頭同心・早川
桜中学シリーズ（TBS） - 野村孝一郎教頭（後に校長）
3年B組金八先生シリーズ
第1シリーズ（1979 - 1980年）
第2シリーズ（1980 - 1981年）
スペシャル1「贈る言葉」（1982年）
スペシャル2「イレ墨をした教え子」（1983年）
スペシャル3「小さな嘘」（1984年）
スペシャル4「イジメられっ子 金八先生」（1985年）
スペシャル5「先生の暴力 生徒の暴力」（1986年）
スペシャル6「新・十五歳の母」（1987年）
第4シリーズ（1995 - 1996年）※遺作
1年B組新八先生 (1980年、TBS)
2年B組仙八先生 (1981年 - 1982年、TBS)
3年B組貫八先生 (1982年 - 1983年、TBS)
赤かぶ検事奮戦記 第2シリーズ（1983年、ABC / 松竹） - 岡田警部
大河ドラマ（NHK） - 複数の作品に出演
徳川家康：松平乗正
いのち：曾我
春日局：本多正信
宮本武蔵：浄真
外科医 城戸修平（TBS / ドリマックス・テレビジョン） - ゲスト出演
青が散る（1983年、TBS）
新・松平右近 第17話「浮世絵女の怨み唄」（1983年、NTV / ユニオン映画） - 結城屋番頭・伊兵衛 役
男女7人夏物語（1986年、TBS）：桃子の父
親子ゲーム（1986年、TBS）：葬儀屋
花へんろ（NHK）
愛の劇場・妻よ妻よ（TBS）
朝の連続ドラマ・おさと（よみうりテレビ系）
銀河テレビ小説・総務部総務課山口六平太（1988年7月 - 8月、NHK）：今西欣治課長
松本清張サスペンス・結婚式（1989年9月、よみうりテレビ系）
京一輪（1989年10月 - 1990年3月、よみうりテレビ系）
月影兵庫あばれ旅 - ゲスト出演
火曜サスペンス劇場「顔斬り」（1990年8月7日放送、NTV系 / 磯田事務所） - 新聞社編集長
水戸黄門（TBS / C.A.L） - ゲスト出演
大岡越前（TBS / C.A.L） - ゲスト出演
いのち草（1990年10月 - 1991年3月、よみうりテレビ系）
愛の劇場・年上でもいいじゃない（1993年、TBS系）
世にも奇妙な物語 「にぎやかな食卓」（1994年）- 森田総一郎
HOTEL 第3シリーズ 第6話「恋の数−1=失恋」（1994年5月19日、TBS / 近藤照男プロダクション） - 三島

数々の映画やドラマに出演し、名脇役として存在感を示した早崎文司。その演技は、今も多くの人々の記憶に残っています。

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