早碁選手権戦とは？意味をやさしく解説

早碁選手権戦

早碁選手権戦は、かつてテレビ東京の「日曜囲碁対局」で放映されていた囲碁の棋戦です。1968年に開始され、2002年の第35期まで開催されました。日本棋院と関西棋院の棋士が参加し、そのスピーディーな対局が人気を博しました。

2003年からは、同じく早碁棋戦である鶴聖戦と統合され、「スーパー早碁」と名称を新たに再出発しました。

大会方式

出場棋士は、賞金ランキング上位の棋士と、新鋭トーナメント戦の優勝者の計16名でした。トーナメント方式で優勝が争われ、第12期から18期までの決勝戦は三番勝負、それ以外の期は一番勝負で行われました。

持ち時間は、第1期から16期までは一人10分、それを使い切ると一手30秒が与えられました。第17期から33期までは一人5分に短縮され、使い切ると一手30秒、さらに3分の考慮時間が2回与えられるルールとなりました。第34期と35期では、持ち時間自体がなくなり、一手10秒、1分の考慮時間が10回与えられるという、よりスピーディーなルールが採用されました。

歴代優勝者

開催年	優勝者	決勝戦対戦相手
:-	:---	:---	:---
1969年	藤沢秀行	藤沢朋斎
1970年	橋本宇太郎	大平修三
1971年	宮下秀洋	藤沢朋斎
1972年	藤沢朋斎	橋本宇太郎
1973年	小林光一	藤沢朋斎
1974年	大竹英雄	橋本昌二
1975年	橋本昌二	大竹英雄
1976年	林海峰	坂田栄男
1977年	大平修三	山部俊郎
1978年	武宮正樹	藤沢秀行
1980年	石田芳夫	大竹英雄	2-1
1981年	坂田栄男	加藤正夫	2-1
1982年	小林光一	山部俊郎	2-1
1983年	石田芳夫	小林光一	2-0
1984年	石田芳夫	小林光一	2-1
1985年	林海峰	加藤正夫	2-0
1986年	趙治勲	小林光一	2-1
1987年	小林光一	趙治勲
1987年	林海峰	石田芳夫
1988年	加藤正夫	武宮正樹
1989年	武宮正樹	加藤正夫
1990年	趙治勲	林海峰
1991年	趙治勲	結城聡
1992年	趙治勲	王立誠
1993年	片岡聡	依田紀基
1994年	加藤正夫	山田規三生
1995年	結城聡	林海峰
1996年	趙治勲	依田紀基
1997年	小林光一	王立誠
1998年	片岡聡	加藤正夫
1999年	加藤正夫	小林覚
2000年	小林覚	小林光一
2001年	趙治勲	小林光一
2002年	趙治勲	石田芳夫

記録

最多優勝: 趙治勲（7回）
新鋭トーナメントから出場して優勝: 小林光一（1973年）

外部リンク

* 囲碁データベース「早碁選手権戦」 - ウェイバックマシン (2004年8月27日アーカイブ分)

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