旭日松広太

旭日松広太のプロフィールと経歴

旭日松広太（あさひしょう こうた）は、1989年7月21日生まれ、千葉県野田市出身の元大相撲力士である。彼の本名は松嶋広太で、友綱部屋に所属していた。身長174cm、体重133kgを誇り、最高位は東前頭11枚目（2012年11月場所）である。特に得意技は押しと引きで、血液型はB型。好物は湯豆腐のちゃんこや焼肉、特にハラミやタン、さらに妻が作るおろしポン酢ハンバーグが好きだった。旭日松は年寄振分として活動を続けている。

来歴とデビュー

旭日松は3歳からレスリングを始め、関宿町立木間ヶ瀬小学校の頃には全国大会で5連覇を成し遂げた。中学卒業後には相撲へと転向し、2005年3月場所で大島部屋から初土俵を踏んだ。その後、四股名を松嶋から旭日松に変更し、2008年には幕下に昇進。2011年9月には西幕下12枚目で全勝優勝を果たし、その結果として2011年11月場所での十両昇進が決定した。

この時、彼は野田市出身の初の関取となり、感極まって涙を流したことが記憶に残る。

十両と幕内昇進

新関取として迎えた11月場所では少々苦戦するも、14日目に勝ち越しを決め、2012年には友綱部屋に移籍。移籍2場所目の7月場所では素晴らしい成績を収め、9月場所では再入幕を果たした。しかし、その後の場所では負け越しが続き、相撲界での厳しい現実を味わうこととなる。

2013年には再入幕を達成したものの、その後も怪我や成績の波に悩まされ続けた。2017年7月場所では、非常に厳しい状況の中で関取の地位を失う結果となった。彼は下位での活動が続きつつも、決して諦めることはなかった。

引退と新たな道

2021年5月の場所後に引退を発表し、年寄・桐山を襲名。会見では4年前から糖尿病を患っていたことや、力士としての緊張感の変化について語った。また、彼は将来の夢として「明るい子供を育てたい」と語っていた。

同年12月には断髪式を行い、多くの人々が彼の新たなスタートを祝った。2024年には年寄名跡を振分に変更したことを発表している。

人柄とエピソード

旭日松は、元々は勝気な性格だったが、現役の終盤には弱気な姿を見せることもあった。記者に対して感情を爆発させた場面もあるが、その一面が彼の人間味を感じさせる。

また、彼の独特な塩撒きのスタイルは人気を集め、「塩撒きが試合の勝敗を左右するかもしれない」と思い立ったことがきっかけで始まった。2012年11月場所では、自身が撒いた塩に滑ってしまうというハプニングもあった。

さらに、レスリングをしていた背景から、バク転ができる特技も持っている。彼は地元・野田市への愛着を持ち、脱走したいと思ったことはなかったという。

結論

旭日松広太は、そのキャリアを通じて多くの期待と困難を経験した力士である。彼の挑戦と成長の物語は、相撲界の中でも特に印象的で、多くの人に感動を与え続けている。今後も年寄・振分として新たな道を歩み、後進の育成に尽力していくことを期待したい。

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