昭和町 (高松市)

昭和町

昭和町（しょうわちょう）は、香川県高松市中心部に位置する町丁で、郵便番号は760-0014です。この区域の全域で住居表示に関する法律に基づく住居表示が実施されており、一丁目と二丁目が設けられています。

地理と街並み

高松市の中心部から西へおよそ1.3キロメートルの距離にあり、その区域は、北を市道五番町西宝線、東を香川大学の敷地およびJR高徳線の線路、南を市道八番町西浜新町線、そして西を摺鉢谷川によって画されています。町域の中央をJR高徳線が南北に縦断しており、町内には昭和町駅が設置されています。

この地域は、高松市都心部の外縁にあたることから、マンションやアパートが多く立ち並び、比較的閑静な住宅地が広がっています。企業の社宅や公務員の官舎も多数立地しているほか、隣接する香川大学の学生向けの安価なアパートも多く見られます。町内の道路網は、市道五番町西宝線や、町外を通る香川県道33号高松善通寺線といった幹線道路を通じて高松市都心部と結ばれています。また、かつて行われた西部土地区画整理事業（1930年～1935年）の区域に含まれるため、町内の生活道路は整然と区画されています。

統計・教育

2010年の国勢調査によると、昭和町の人口は1540人（男性762人、女性778人）で、世帯数は801世帯です。町域の面積は15万5132.07平方メートルであり、人口密度は9927.0人/平方キロメートルとなっています。

公立中学校の校区としては、町域の全域が紫雲中学校の校区に属しています。小学校の校区については、大部分が新番丁小学校の校区ですが、一丁目の一部の街区・住居番号（12番4～15号、13番4～19号、14番3～17号）および二丁目の一部の街区・住居番号（13番1・3～5号、16番）については亀阜小学校の校区に含まれます。

都市計画と自然

都市計画法に基づく用途地域としては、市道五番町西宝線に沿った区域が容積率300%、建ぺい率80%の近隣商業地域に指定されています。その他の区域のうち、JR高徳線沿いが第一種住居地域、その線路より西側が第一種中高層住居専用地域、線路より東側が第二種中高層住居専用地域となっています。これらの住居系地域における容積率は200%、建ぺい率は60%と定められています。

町域の西側を摺鉢谷川が流れています。

歴史

明治時代まで、現在の昭和町にあたる地域は香川郡西浜村および旧宮脇村の一部であり、城下町に近接した農村地帯でした。1890年（明治23年）2月15日、これら自然村が合併して新たな行政村である宮脇村が成立し、この地域はかつての自然村の区域を継承した大字西浜および大字宮脇となりました。1914年（大正3年）5月1日、宮脇村は高松市と合併し（これは高松市にとって初めての合併でした）、この付近はそれまでの大字区域を引き継いだ西浜新町および宮脇町として高松市の町丁の一部となりました。「西浜新町」という名称になったのは、当時すでに高松市内に西浜町（現在の瀬戸内町や扇町の一部）が存在していたため、これと区別するため「新町」が付されたものです。

1930年（昭和5年）には、当時の西浜新町から分離独立する形で、改元されたばかりの昭和にちなんだ瑞祥地名として昭和町が新設されました。この頃の昭和町は、現在とは異なり、旧大字西浜にあたる部分のみを町域としていました。同年から1935年（昭和10年）にかけて、高松市として初の土地区画整理事業である西部土地区画整理事業が、土地区画整理組合によって施行されています。

その後、町域にはいくつかの変更がありました。1966年（昭和41年）には、町域の一部が扇町二丁目および三丁目に編入されました。さらに1971年（昭和46年）に住居表示が実施された際、一部が幸町や紫雲町に編入される一方、宮脇町の一部が当町に編入され、現在の町域に一丁目と二丁目が設置されました。

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