普連土学園中学校・高等学校

普連土学園中学校・高等学校について

普連土学園中学校・高等学校（ふれんどがくえん ちゅうがっこう・こうとうがっこう）は、東京都港区三田に位置する私立の女子中学校・高等学校です。この学校は中高一貫教育を提供しており、高等学校からの生徒募集は行っていません。学校法人普連土学園によって運営されています。

創立と理念

普連土学園は1887年、アメリカのキリスト友会（クエーカー）の支援を受けて設立されました。創立には、内村鑑三と新渡戸稲造が深く関わっています。現在も日本で唯一のクエーカー教育機関として、独自の教育理念を実践しています。「普連土」という校名は、津田仙によって名付けられました。これは、「世界のあらゆる土地とつながり、普遍的な事柄を学ぶ学校」という意味が込められています。

教育理念の中心には、クエーカーの教えである「内なる光」と「神の種子」という概念があります。生徒一人ひとりが持つ内なる可能性を最大限に引き出すことを目指しています。学校長は2021年現在、青木直人氏が務めています。

学校の特色

1学年約135名、1クラス45名の3クラス編成という少人数制を特徴としています。これにより、教員と生徒、生徒同士の密なコミュニケーションが可能です。1968年に建てられた中学校校舎は、建築家・大江宏氏の代表作として知られています。そのモダンな建築は、2003年にDOCOMOMO JAPANによって「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」に選定され、東京都選定歴史的建造物にも指定されています。

沿革

1882年：アメリカ・フィラデルフィアの友会派（クエーカー）により「友會婦人外國傳道協會」が設立。
1885年：新渡戸稲造と内村鑑三の助言を受け、日本での学校設立が決定。コサンド夫妻が派遣される。
1887年：フレンド女学校として開校。
1889年：現在の地（三田功運町聖坂上）に新校舎が完成。「普連土女学校」と命名される。
1902年：失火により校舎が焼失。
1903年：授業が再開し、新校舎が落成。
1923年：後援会が発足。
1928年：校旗とセーラー服が制定。
1943年：戦時下の敵性語規制により、「聖友女学校」に改名。
1944年：学徒動員令により学校工場が開設。
1945年：空襲により校舎が全焼。
1946年：授業が再開。
1947年：学制改革により新制中学校が開設。「普連土女学校」に復名。
1948年：新制普連土学園高等学校が開設、第一期校舎落成。
1951年：学校法人に組織変更、二期制を採用。
2006年：新校舎が完成。

校歌

作詞は室生犀星、作曲は川村信義が担当しています。

制服

冬服はブレザー、夏服はブラウスです。

主な卒業生

普連土学園は、各界で活躍する多くの卒業生を輩出しています。

佐藤千夜子（歌手）
酒井チエ（詩人、作詞家）
倉野麻里（テレビ東京アナウンサー）
新珠三千代（女優）
森周子（社会政策学者、高崎経済大学教授）
難波康子（登山家）
保木本由起（声優）
遠藤玲子（フジテレビアナウンサー）※一時在籍
小林麻美（元女優、歌手、モデル）
三ツ橋敬子（指揮者）
坂崎千春（絵本作家）
近藤麻理恵（片づけコンサルタント）
高橋怜奈（医師、プロボクサー）
坂本真由美（ピアニスト）※中等部卒業
宮沢明子（ピアニスト）
長田育恵（劇作家）

関連情報

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旧制中等教育学校の一覧 ([[東京都)]])

外部リンク

普連土学園 公式サイト

この学校は、キリスト教の精神に基づいた教育と、少人数制ならではのきめ細やかな指導で、生徒一人ひとりの成長をサポートしています。

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