最上龍二郎

最上龍二郎：時代劇を彩る名脇役

最上龍二郎（もがみ りゅうじろう、1929年6月26日 - 没年不明）は、日本の俳優です。別名として最上竜二郎も使用していました。新国劇に所属し、主に時代劇作品で活躍しました。端役ながらも、多くの作品に出演し、時代劇の世界に深みと彩りを添える存在として記憶されています。

経歴と出演作品

最上龍二郎の詳しい経歴は不明な点も多いですが、新国劇所属の俳優として数々のテレビドラマや映画に出演していたことがわかっています。彼の出演作品は多岐に渡り、時代劇ドラマでは、武士や町人、職人など様々な役柄を演じきったようです。

テレビドラマ

彼の出演作をいくつか見ていきましょう。1960年代から1980年代にかけて放送された数多くの時代劇ドラマに顔を見せています。代表的な作品としては、以下が挙げられます。

剣 第14話「天一坊と伊賀亮」 (1967年、NTV)：赤川大膳役
風来坊 第8話 (1968年、CX)
銭形平次 (大川橋蔵) (CX)：複数回出演、代表的な役として「第169話「仮面の女」」(1969年)の千之助役、「第371話「とんだ道連れ」」(1973年)の雲助九紋龍役などがあります。
花のお江戸のすごい奴 第13話「南町奉行襲撃」(1969年、CX)
右門捕物帖 第5話「牢破り」(1969年、NTV)
俄－浪華遊侠伝－ 第6話 (1970年、TBS)：同心二見役
大忠臣蔵 (1971年、NET)
旗本退屈男 第18話「むすめ大漁節」(1971年、CX)：房州屋役
世なおし奉行 第3話「狼どもの夜」(1972年、NET)：時次郎役
浮世絵 女ねずみ小僧 第2シリーズ 第6話「遠山の金さん! 夢のお白洲」(1972年、CX)
大河ドラマ / 国盗り物語 (1973年、NHK)：赤尾美作守清綱役
子連れ狼 (萬屋錦之介版) (NTV)：第一部 第25話「柳生封廻状」(1973年)、第二部 第10話「邪気をはらう日」(1974年)に出演
伝七捕物帳 第12話「ご赦免花の咲く日まで」(1973年、NTV)
ナショナル劇場 / 江戸を斬る 梓右近隠密帳 第26話「対決」(1974年、TBS)：供頭役
大江戸捜査網 第3シリーズ (12ch)：複数回出演、代表的な役として「第30話「夢に賭けた大泥棒」(1974年)、「第84話「怪盗お役者変化」(1975年)、「第246話「音次郎を狙う狼の牙」(1978年)などがあります。
仮面ライダーストロンガー 第9話「悪魔の音楽隊がやって来た!!」(1975年、MBS)：天堂市長役
鬼平犯科帳 (丹波哲郎) 第23話「盗人姉妹」(1975年、NET)：萬屋伊兵衛役
同心部屋御用帳 江戸の旋風II 第14話「女の通り雨」(1976年)
新五捕物帳 第2話「女白浪情けの牢破り」(1977年、NTV)：与力細山役
若さま侍捕物帳 第12話「参上!! 女岡っ引」(1978年、ANB)：内藤豊後守役
江戸の渦潮 第13話「復讐に燃えた女」(1978年、CX)
伝七捕物帳 第7話「仇情けお六櫛」(1979年、ANB)
* 桃太郎侍 (NTV)：「第171話「男涙の土俵入り」(1980年)の榊原出羽守役、「第221話「どうぞお縄を………」(1981年)の岩田屋常蔵役などがあります。

これらの作品において、最上龍二郎は時代劇特有の雰囲気を醸し出す、重要な脇役として活躍していました。

映画

映画出演作品としては、『王将一代』（1955年、新東宝）の高山（洋服屋）役、『遠い一つの道』（1960年、東宝）の坂本役などが知られています。

まとめ

最上龍二郎は、その詳細な経歴は不明な部分も多いものの、数多くの時代劇作品に貢献したベテラン俳優でした。時代劇ファンにとって、彼の存在は作品に深みを与える重要な要素であったと言えるでしょう。脇役として活躍した彼の功績は、時代劇史において決して無視できるものではありません。彼の出演作品は、日本の時代劇ドラマの歴史を語る上で欠かせないものとなっています。今後の研究によって、さらに多くの情報が明らかになることを期待したいです。

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