有松英義

有松 英義（ありまつ ひでよし）

概要

有松英義は1863年7月25日に備前国御野郡で岡山藩士の子として生まれ、1972年10月24日に逝去しました。彼は明治から昭和初期にかけて活躍した官僚および政治家で、その通称は梅次郎、字は子華です。特に、寺内内閣における法制局長官として知られています。

初期の経歴

有松の教育は岡山師範学校で始まり、1881年に卒業後は地域の小学校で教員として働きながら、漢学者の西毅一の指導を受けました。彼は洋学を学ぶため上京し、新たな学びへの意欲を見せました。1884年には獨逸学協会学校へと進学し、そこでゲオルク・ミヒャエリスに大きな影響を受けました。

有松は1888年に行われた第1回高等文官試験で、私立学校卒業者として初めての合格者の一人となりました。しかし、最初に判事補に任命されたことに不満を感じ、短期間で辞任します。その後、『自治新報』の記者として活動するも、自ら期待した自治党が結成されなかったため、司法大臣の命令で再び判事となります。

政治人生の大成

判事としての実績を重ねた有松は司法省の参事官に抜擢され、大日本帝国憲法にまつわる議論では政府側の立場で活躍しました。その後、農商務省や内務省書記官、法制局参事官など複数の役職を歴任しました。彼は特に治安警察法や著作権法、出版法の起草に関与し、第1次・第2次桂内閣では警保局長を務めました。

また、1904年には三重県知事に就任し、1910年の大逆事件では捜査を指揮して多くの犯人を逮捕しました。この功績により、彼は1911年に貴族院議員に選出され、その後も様々な役職を歴任しました。彼は1912年に帝室林野管理局長官、1914年には枢密院書記官長に任命されるなど、時代を代表する政治家となりました。

晩年と栄典

晩年の有松は経営が厳しかった獨逸学協会学校の再建に尽力し、生涯を通じて教育の発展にも貢献しました。彼の死後、青山霊園に埋葬されました。彼が受けた位階は、正八位から始まり、最終的に従二位迅速に昇進しました。また、勲章も多く受けており、勲六等瑞宝章から始まり、最終的には旭日大綬章を受章しています。

まとめ

有松英義は明治から昭和初期にかけて、政治家としてだけでなく教育者としても重要な役割を果たした歴史的人物です。彼の功績はその時代の様々な法律や制度に影響を与え、政治と教育の発展に寄与しました。

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