有田鉄道

有田鉄道株式会社

有田鉄道株式会社（ありだてつどう）は、和歌山県有田郡有田川町に本社を構えるバス事業者です。略称は「有鉄」（ありてつ）です。かつて鉄道を運営していましたが、2003年に全線が廃止されて以来、主に路線バス事業と貸切バス事業に専念しています。

歴史

有田鉄道の起源は1912年にさかのぼります。この年、当社は有田軽便鉄道に対する鉄道免許を取得し、翌年には株式会社としての設立がなされました。1913年に商号を有田鉄道株式会社に変更し、1915年には最初の路線が開業しました。

しかし、第二次世界大戦の影響で1940年には旅客運輸営業を廃止し、1970年代以降はバス事業への転換を図ることとなりました。1950年代からは一般乗合旅客自動車運送事業など新たな事業の展開も行いました。

2003年の鉄道事業の廃止以降は、主に乗合バスおよび貸切バスの運営に特化しています。最近の2013年には新しい高速乗合バス事業の管理受託も認可され、バス事業の強化が進められています。

バス事業

有田鉄道は、和歌山県内を中心にバス事業を展開しており、特に乗合バスと貸切バス事業を運営しています。通称「有田鉄道バス」とも呼ばれ、効率的かつ柔軟な運行体制を持っています。今や貸切バス部門が主力の事業となっています。

営業所

本社営業所は和歌山県有田郡有田川町に位置し、主に路線バスと自治体受託バスの業務を行っています。そのほか、花園営業所と和歌山営業所も存在し、それぞれ異なる業務内容を担当しています。

現行路線

現在の運行経路には狭隘路線が多く、主にマイクロバスによる運行がなされています。2020年にはQRコード決済（PayPay）を導入し、より便利なサービス提供を目指しました。主要な路線には花園線、藤並清水線、済生線などがあります。

車両

2023年3月31日現在、12台のバスを保有しており、その中にはノンステップバスも含まれています。特に、ヤマト運輸との貨客混載輸送を記念したラッピングバスも運行しています。

受託運行

受託運行として、WILLER EXPRESSの一部便を担当しています。イオンモール和歌山とJR和歌山駅を結ぶ直行バスも運行しており、これに乗車するためにはイオンモールでのレシート提示が必要です。

まとめ

有田鉄道株式会社はその長い歴史の中で、鉄道事業からバス事業へとシフトし、地域の交通インフラを支える存在へと成長しました。今後も地域のニーズに応え、さらなるサービスの向上を目指していくことでしょう。

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