朝日町 (高松市)

朝日町の概要

高松市に所在する朝日町（あさひまち）は、香川県の中心部から北東に位置し、全面が住居表示に基づく実施地区です。郵便番号は760-0065です。この地域には一丁目から六丁目までが存在し、すべてが昭和以降に海を埋め立てて造成されたエリアです。

地理的特性

朝日町は高松市役所から約2.3kmの距離にあり、南側は瀬戸大橋通りに面し、その他の方向は瀬戸内海に接しています。この地域は臨海工業地帯として知られ、日本たばこ産業や東京製鐵など多くの工場が立地しており、石油化学工業や鉄鋼業の基地、造船業が盛んな四国ドックも存在します。また、高松港に沿った特性を生かし、陸運企業も多く存在します。

特に二丁目と三丁目の南部は、他の地区とは異なり、戦前に埋め立てられた区域であり、このエリアには社員寮や住宅団地、戸建て住宅などがあります。五丁目には高松東港があり、ここではジャンボフェリーが高松と神戸を結ぶ運行をしています。

人口と面積

2010年の国勢調査によると、朝日町の人口は586人で、男性306人、女性280人、世帯数は295世帯でした。面積は174万2764.60m²、人口密度は336.2人/km²に達します。この地域は工業地帯であるため、夜間人口は少なく、可住地は広大な工場用地にまたがります。また、朝日町は朝日新町を除いても男木島より広い面積を占めています。町内の公立小中学校は高松第一小学校・中学校に属しています。

用途地域と都市計画

朝日町内における都市計画法に基づく用途地域の設定は、二丁目は工業地域、一丁目の一部、六丁目、四丁目の一部、五丁目の一部が準工業地域に指定されています。残るエリアは工業専用地域として利用されています。全域での容積率は200%、建ぺい率は60%です。

港湾及び管理

朝日町およびその周辺地域は、高松港管理事務所が管理している港湾地帯の一部です。このため町内のほとんどの道路は県道や市道ではなく、臨港道路として設定されています。また、朝日地区という広域的な名称で地域が区分され、アルファベットによる区域名（A〜G）が割り当てられています。特にF地区は以前、さぬき高松まつりの花火大会の見物スポットや暴走族の活動が盛んな地域として知られています。

歴史的背景

朝日町は、その名の通り、たばこと密接な関係があります。たばこ農家が数多く存在する四国において、高松は本州との物流拠点として重要な役割を果たしていました。戦前に初めての埋め立てが行われ、日本専売公社（現・日本たばこ産業）高松工場の関係施設が設立されました。1930年に埋め立てが進み、新たに朝日町が成立しました。

朝日町は高松市の多くの丁目を持つエリアの一つで、これは市内で唯一六丁目を抱える町丁です。高松市の中で最も多くの丁目を有する町として、その成り立ちや地域の特性、それに伴う発展が注目されています。

もう一度検索