木村庄之助 (37代)

37代木村庄之助の生涯と業績

37代木村庄之助（本名：畠山三郎）は、大相撲の立行司として広く知られ、1950年3月16日に青森県上北郡六戸町で生まれました。2022年7月22日に72歳でこの世を去りました。彼は高島部屋からの入門を経て、友綱部屋を最後の所属先とし、長いキャリアを通じて数々の名勝負を見守ってきました。

入門とキャリアの歩み

木村庄之助は1965年7月場所に木村玉三郎の名で初土俵を踏みました。後に1977年には5代木村玉治郎に名を改め、さらなる昇進を果たしました。1989年には十両格に昇格し、2001年には幕内格に昇進するなど、着実にその地位を高めていきました。

2003年には10代木村庄三郎を襲名し、2007年には三役格に昇格。彼の知られざる苦労も多々ありましたが、大関や横綱たちとの接点を重ねることで経験を積み、一層の信頼を集めていきました。

庄之助としての活躍

2012年11月、39代式守伊之助を襲名し、その後の2013年11月には37代木村庄之助に就任しました。彼は相撲界における重要な役割を担い、立行司として数多くの名勝負を裁きました。特に、2012年の土俵から転落しながらも次の日には復帰したエピソードは、多くのファンの記憶に残っています。

彼は自身の振るった軍配だけでなく、先代から譲り受けた特別なうちわも使用し、その重さゆえにこだわりを持って使い分けていました。このような専念から彼の存在はさらなる尊敬を集め、相撲ファンのみならず、相撲関係者からも高く評価されました。

停年とその後

木村庄之助は2015年3月場所で満65歳を迎え、千秋楽をもって正式に引退を果たしました。彼の最後の捌きは横綱同士による名勝負で、相撲界の伝説として語り継がれています。彼の引退後は、木村庄之助を襲名する予定だった立行司が相次いで辞職し、長きにわたり空席のままでした。

最期の瞬間

2022年7月22日、慢性間質性肺炎により自宅で静かに息を引き取りました。彼の死は相撲界のみならず、多くのファンにとっても大きな損失となりました。彼の業績と存在は、相撲ファンの心に永遠に生き続けることでしょう。

思い出と影響

彼の引退後の会見では、21年前に遭遇した事故について語り、その中で彼が持っていた「日本人横綱を裁けなかったことが唯一の心残り」と述べました。その姿勢は彼の誠実さを物語っており、その後も多くの関係者に影響を与えました。また、彼との思い出を語る声が多くあり、彼のような存在が再び現れるのは難しいとの声も挙がっています。

結論

木村庄之助の生涯は、大相撲の発展とその魅力を広めた象徴的な存在でありました。彼の業績は相撲界において永遠に語り継がれ、新たな世代にまで影響を及ぼすことでしょう。相撲界の伝説として、彼の名は後世に残り続けることでしょう。

もう一度検索