木村庄之助 (39代)

39代 木村庄之助

39代木村庄之助（本名：洞澤 裕司）は、1961年10月30日生まれ、東京都府中市出身の大[[相撲]]の立[[行司]]です。九重部屋に所属し、血液型はO型です。

生い立ちと入門

幼少の頃から相撲が好きで、特に北の富士（後の九重親方）のファンでした。高校入学後、「行司になりたい」という強い思いから、1977年に高校を中退し、北の富士が師匠を務める井筒部屋に入門しました。北の富士からは「君は行司に向いている」と歓迎され、同年11月場所に「木村裕司」として初土俵を踏みました。

行司としての特徴

木村庄之助は、ハリのある力強い呼び上げと掛け声が特徴です。また、2000年3月場所から番付書きの助手として経験を積み、2007年11月場所から戦後7人目の番付書き担当となりました。2023年1月場所までこの役を務め、独特の番付を作成したことでも知られています。特に、2007年11月場所の番付では、134年ぶりに空位が生じるなど、珍しい番付となりました。その後も、2008年9月場所、2009年3月場所、2021年9月場所でも空位のある番付を手掛けています。

昇進と襲名

2014年10月、理事会の決定により三役格[[行司]]に昇進。2016年5月場所からは、3代木村容堂を襲名しました。この容堂の襲名は、先代の番付書き担当者である30代木村庄之助（2代容堂）からの打診によるものでした。2023年11月場所からは、木村玉治郎の退職に伴い次席行司となり、2024年8月1日には立[[行司]]への昇進が決定し、同年9月場所から42代式守伊之助を襲名しました。

さらに、2024年9月26日の理事会で、2025年1月場所の番付発表日である同年12月23日付での39代木村庄之助襲名が承認され、着実にその地位を確立していきました。

番付書きとしての功績

2007年11月場所で初めて番付書きを担当した際、1873年11月場所以来となる空位のある珍しい番付を作成しました。また、2023年1月場所の番付では、1898年1月場所以来となる1横綱1大関の番付となり、自身が手掛けた最初と最後の番付が共に珍しいものであったという記録が残っています。

エピソード

2014年5月場所では、幕内土俵入りで東方の先導役が不在というトラブルが発生。急遽、恵之助が東方の先導役を務め、事なきを得ました。また、2015年5月場所後には、師匠である九重親方の還暦土俵入りで先導役を務めました。大[[相撲]]中継では、読者投稿の川柳コーナーを担当し、相撲界の様子をユーモラスに表現しています。さらに、令和元年5月場所では、横綱の休場により、幕内土俵入りの先導を複数回務め、令和元年9月場所千秋楽では、関脇同士の優勝決定戦を土俵下で見守るなど、様々な場面でその姿が見られました。

略歴

1977年11月：木村裕司として初土俵
1978年1月：序ノ口格として番付に初掲載
1979年1月：木村恵之助に改名
1981年1月：序二段格昇進
1983年1月：三段目格昇進
1985年1月：木村恵乃助に改名
1985年3月：木村武蔵に改名
1986年1月：幕下格昇進、木村恵之助に改名
1994年1月：十両格昇進
2006年3月：幕内格昇進
2007年11月：戦後7人目の番付書き担当
2014年11月：三役格昇進
2016年5月：3代木村容堂襲名
2024年9月：立[[行司]]昇進、42代式守伊之助襲名
2025年1月：39代木村庄之助襲名

趣味

趣味はプロレス観戦と落語鑑賞です。

関連事項

行司
木村容堂
九重部屋

参考文献

「相撲」編集部 編『平成二十六年版 大[[相撲]]力士名鑑』ベースボール・マガジン社（2014年1月1日）。ISBN 978-4583106335。

外部リンク

木村 庄之助 - 日本相撲協会

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