本田邦久

本田邦久

本田邦久（ほんだ くにひさ）は、昭和20年（1945年）6月15日生まれの日本の囲碁棋士です。関西棋院に所属し、九段の段位を持ちます。師匠は橋本宇太郎九段。

棋風

本田九段は、布石において小目を多用することで知られています。一見温厚な人柄ですが、盤上では相手の意図に反発し、激しい接触戦を繰り広げることを好みます。その打ち回しは、優勢時には手堅く、時には「コンクリート」と称されるほどです。

経歴

石川県金沢市出身で、14歳で橋本宇太郎に入門。1961年に入段を果たし、プロ棋士としての道を歩み始めます。1969年には名人戦リーグ入り。1973年に九段に昇段しました。1975年には、関西棋院第一位決定戦で大山国夫を破り、初優勝。1984年にはNHK杯戦で武宮正樹を破り優勝。

1989年の世界[[囲碁選手権富士通杯]]予選では、上村邦夫八段に対し、先番41手までで中押し勝ちを収め、これは歴代2位の短手数記録となっています。

若手時代には「ポンタ」という愛称で親しまれていました。

2020年6月15日に引退し、通算成績は1181勝667敗2分。

タイトル歴

NHK杯戦 1回（1984年）
関西棋院第一位決定戦 4回（1975年、1976年、1997年、2001年）

その他の棋歴

国内棋戦

プロ十傑戦 10位（1969年）
NHK杯戦 準優勝（1998年）
リコー杯ペア碁選手権戦 優勝 2回（1998年、1999年、いずれも青木喜久代とペア）
山陽特別二番碁 2002年 0-2 羽根直樹
棋聖戦リーグ 3期
名人戦リーグ 7期
本因坊戦リーグ 1期

国際棋戦

日中囲碁決戦
1984年 1-2 劉小光
1985年 1-2 聶衛平
1988年 1-2 劉小光
CSK杯囲碁アジア対抗戦
2002年 0-2（×朴永訓、×王磊）

著書

『楽しい詰め碁入門 中級編』山海堂 1985年（2002年に『中級者の詰碁入門』に改題）
『ヨセの強化トレーニング』マイナビ 2012年（別冊月刊碁学の同題本の再版）

参考文献

『鯛中新 鈴木越雄 窪内秀知 宮本直毅 本田邦久 現代囲碁大系(16)』講談社 1982年

外部リンク

* 関西棋院の「本田邦久プロフィール

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