ペア碁選手権戦

ペア碁選手権戦

ペア碁選手権戦は、男女のプロ棋士がペアを組んで対局する、ユニークな囲碁の棋戦です。通常の囲碁とは異なり、ペアとなった二人が交互に一手ずつ着手していく形式で、戦略だけでなく、パートナーとの連携も勝敗を左右する重要な要素となります。

大会の特徴

男女ペア: プロ棋士の男女ペアがチームを組んで出場します。
交互着手: 相談は禁止されており、ペアの二人が交互に一手ずつ着手します。
トーナメント方式: トーナメント戦で優勝ペアを決定します。

歴史

この棋戦は長きにわたり、多くのスポンサーに支えられてきました。過去にはリコーが協賛し、「リコー杯ペア碁選手権」として知られていました。その後も、東京メトロ、JR貨物など、様々な企業が大会をサポートしています。

大会の方式

前期の優勝ペアはシードとして扱われ、タイトル保持者やランキング上位の棋士が選出されます。ペアは抽選で決定され、トーナメント戦を通じて優勝ペアを決定します。コミは6目半で、持ち時間はNHK杯や竜星戦と同様に、1手30秒未満、1分の考慮時間10回です。

歴代優勝ペア

過去には数多くの名ペアが誕生し、熱戦を繰り広げてきました。以下に歴代の優勝ペアと決勝戦の結果を記します。

1994年: 小西和子・橋本昌二 - 中澤彩子・石田芳夫
1995年: 小林泉美・小林光一 - 小西和子・橋本昌二
1996年: 知念かおり・結城聡 - 佃亜紀子・大竹英雄
1998年: 青木喜久代・本田邦久 - 矢代久美子・加藤正夫
1999年: 青木喜久代・本田邦久 - 西田栄美・柳時熏
2000年: 吉田美香・東野弘昭 - 穂坂繭・山田規三生
2001年: 楠光子・依田紀基 - 大澤奈留美・林海峰
2002年: 祷陽子・趙治勲 - 楠光子・依田紀基
2003年: 祷陽子・趙治勲 - 吉田美香・小林光一
2004年: 小林泉美・山下敬吾 - 祷陽子・趙治勲
2005年: 青木喜久代・三村智保 - 加藤啓子・王立誠
2006年: 鈴木歩・張栩 - 小林泉美・山下敬吾
2007年: 山田規三生・岡田結美子 - 鈴木歩・張栩
2008年: 大沢奈留美・趙治勲 - 謝依旻・河野臨
2009年: 加藤啓子・羽根直樹 - 謝依旻・井山裕太
2010年: 梅沢由香里・高尾紳路 - 石井茜・坂井秀至
2011年: 謝依旻・王銘琬 - 鈴木歩・結城聡
2012年: 謝依旻・王銘琬 - 吉原由香里・結城聡
2013年: 謝依旻・小林覚 - 大澤奈留美・溝上知親
2014年: 矢代久美子・井山裕太 - 向井千瑛・結城聡
2015年: 小山栄美・羽根直樹 - 鈴木歩・秋山次郎
2016年: 王景怡・村川大介 - 奥田あや・高尾紳路
2017年: 藤沢里菜・羽根直樹 - 鈴木歩・趙治勲
2018年: 加藤啓子・井山裕太 - 鈴木歩・黄翊祖
2019年: 藤沢里菜・一力遼 - 大澤奈留美・許家元
2020年: 奥田あや・村川大介 - 鈴木歩・余正麒
2021年: 知念かおり・一力遼 - 牛栄子・井山裕太
2022年: 奥田あや・佐田篤史 - 謝依旻・本木克弥
2023年: 鈴木歩・山下敬吾 - 辻華・河野臨
2024年: 上野愛咲美・芝野虎丸 - 鈴木歩・山下敬吾

国際大会への出場

過去には、ペア碁選手権戦の優勝ペアが、ペア碁ワールドカップや日中韓ペア碁名人選手権などの国際大会に出場し、日本代表として活躍しました。

関連情報

主催: 日本ペア碁協会
特別協力: 日本棋院
協力: 関西棋院、週刊碁
* 後援: 読売新聞社

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