札幌第一観光バス

札幌第一観光バス株式会社：北海道の交通を支えるバス会社

歴史と概要

札幌第一観光バス株式会社は、北海道中央バスグループに属する企業であり、北海道札幌市豊平区に本社を置いています。1979年4月3日、中央バスグループのニセコバスから札幌圏の貸切バス営業権を譲り受け、設立されました。設立当初は中央バスと共同で受注業務を行っていましたが、1982年4月1日からは自社営業活動を開始し、旅行業者との直接契約を結ぶなど、事業を拡大してきました。

冬の北海道では貸切バスの需要が減少するため、札幌市内や近郊のバス路線の除雪業務にも携わっています。多様な事業展開によって、安定した経営基盤を築いています。

1993年には乗合バス事業へ進出。当別町に当別営業所を開設し、中央バスから当江線（当別-江別）と青山線（当別-青山・道民の森）の運行を順次受託しました。その後も中央バス路線の運行受託や、定期[[観光バス]]、スキーバスの運行などを通して事業規模を拡大し、北海道の交通インフラの一翼を担っています。

事業内容

札幌第一観光バスは、大きく分けて以下の2つの事業を展開しています。

1. 貸切バス事業

設立当初からの主力事業であり、北海道全域を営業エリアとしています。貸切バス車両は18台を保有し、多くの車両は中央バスグループ共通の塗装が施されています。スーパーハイデッカー車など、様々なタイプの車両を保有しており、顧客のニーズに合わせた柔軟な対応が可能です。

2. 路線バス事業

1993年の当別営業所開設以降、乗合バス事業にも取り組んでいます。中央バスからの路線運行受託が中心ですが、自社運行路線も存在しました。2023年現在、路線バス車両は6台登録されています。中央バスとの連携を強化することで、効率的な運行体制を実現しています。

沿革

札幌第一観光バスの主な歴史的出来事を以下にまとめます。

1979年4月3日: ニセコバスから札幌圏の貸切バス営業権を譲り受け、設立。
1982年4月1日: 中央バスとの共同受注を解消し、自社営業を開始。
1993年12月: 一般乗合旅客自動車運送事業認可を取得。当別営業所を開設し、当江線の運行を開始。
1994年4月1日: 青山線の運行を開始。
2003年4月1日: 青山線を廃止、当別営業所を閉鎖。江別営業所を開設し、中央バス江別営業所管轄路線の運行を受託。
2004年4月1日: 中央観光バスを吸収合併。
2006年4月1日: 当江線を廃止。
2007年4月1日: 千歳営業所を開設し、中央バス千歳営業所管轄路線の運行を受託。
2009年4月1日: 中央バス新千歳空港連絡バスの一部路線の運行を受託。

事業所の所在地

本社・本社営業所：北海道札幌市豊平区月寒東1条19丁目3-50
江別営業所：北海道江別市向ケ丘13-8
千歳営業所：北海道千歳市青葉2丁目4-3
* 新千歳空港案内所：北海道千歳市美々 新千歳空港ターミナルビル（中央バス新千歳空港案内所）

中央観光バスの吸収合併

2004年4月1日、中央バス100％出資の貸切バス会社である中央観光バスを吸収合併しました。この合併は、バス事業規制緩和による競争激化への対応策として行われました。合併により、札幌第一観光バスは事業規模を拡大し、競争力の強化を図りました。

結論

札幌第一観光バス株式会社は、長年に渡り培ってきた経験とノウハウ、そして中央バスグループとの連携を活かし、北海道の交通を支える重要な役割を担っています。今後も、貸切バス事業と路線バス事業の両面から、安全で快適な輸送サービスを提供し続けることが期待されています。

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