杉原駅

概要

杉原駅は、岐阜県飛騨市宮川町杉原に所在する、東海旅客鉄道（JR東海）高山本線の駅です。2006年の神岡鉄道神岡線廃止以降、岐阜県最北端の駅となり、JR東海管轄の駅としても最北端に位置しています。

歴史

この駅の歴史は、1932年（昭和7年）8月20日に、鉄道省飛越線（現在の高山本線）の猪谷駅と当駅間が延伸された際に、終着駅として開業したことから始まります。当初は一般駅として機能していました。

翌年の1933年（昭和8年）11月12日には、飛越線が当駅から坂上駅まで延伸され、杉原駅は途中駅となりました。その後、1934年（昭和9年）11月12日に線路名称が改定され、飛越線が高山本線に編入されたことで、同線の駅となりました。

1973年（昭和48年）4月20日には貨物取扱が廃止され、1984年（昭和59年）2月1日には荷物扱いも廃止されました。1985年（昭和60年）6月1日には無人駅化され、1987年（昭和62年）4月1日の国鉄分割民営化に伴い、JR東海の駅として現在に至ります。

駅構造

杉原駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、木造の駅舎が特徴的です。1番線には猪谷方面へ向かう下り列車が、2番線には高山方面へ向かう上り列車が停車します。駅舎は線路よりも一段高い場所に位置しています。

現在、杉原駅は高山駅が管理する無人駅となっています。

かつて、1990年まで急行「のりくら」が運行していた際には、冬季のスキー客の利便性を図るため、一部の列車が臨時停車していました。その後、特急「ひだ」に格上げされた後も、2003年2月まで一部列車が臨時停車していました。

のりば

駅のホームは以下の通りです。

1番線：猪谷方面
2番線：高山方面

駅周辺

駅の周辺には、以下の施設や観光スポットがあります。

国道360号（旧道）：現在の国道は宮川の対岸を通っています。
唐堀山：標高1,160mの山で、自然が豊かです。
飛騨まんが王国：漫画に関する展示やイベントが楽しめる施設です。
玄昌寺：飛騨三十三観音霊場 第19番札所であり、歴史的な寺院です。
旧白木ヶ峰スキー場：2011年に営業を終了しましたが、ゲレンデは残っており、冬には雪景色が楽しめます。

隣の駅

JR高山本線における隣の駅は以下の通りです。

打保駅
杉原駅
猪谷駅

脚注

杉原駅は、その歴史と周辺の自然環境が魅力的な駅です。かつては急行や特急の臨時停車駅として賑わいを見せ、地域の交通と観光を支える重要な役割を果たしていました。現在は無人駅となっていますが、その歴史は今もなお多くの人に語り継がれています。

関連項目

日本の[[鉄道駅一覧]]
日本の都道府県の東西南北端の駅の一覧

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