李根源

李根源（り こんげん）について

李根源は清末から中華民国および中華人民共和国の時代にかけて活躍した軍人であり政治家です。彼は、中国同盟会の初期のメンバーであり、革命家としても知られています。李の名は、字（あざな）として印泉、養渓、雪生を持ち、別名として高黎貢山人とも呼ばれました。彼の弟、李根澐は雲南軍の軍人として後に国民革命軍に参加しました。

学びと初期の活動

李根源は古典的な学問を学んでいた青年期に、1903年に昆明高等学堂に進学します。その後、翌年に日本へわたり東京振武学校に入学。1910年には陸軍士官学校に士官候補生として入学、この間に中国同盟会の主要な組織者の一人となりました。また、彼は雲南出身の日本留学生の自治組織である雲南同郷会の会長も務め、雲南革命派の雑誌の編集にも参加しています。1908年には「雲南独立大会」を開催し、運動の推進に寄与しました。

昆明重九起義と革命政権

李根源は、1909年に帰国後、雲南陸軍講武堂の教官に任命され、その後も重要な役職に就きます。1911年に武昌起義が発生すると、彼は唐継尭や蔡鍔と連携し、独立を果たすために行動を起こします。10月30日には、重九起義と呼ばれる蜂起を起こし、雲南軍政府を樹立することに成功しました。彼はこの新政府においてすぐに業務を執り行い、省内の政治において顕著な貢献を果たしました。

しかし、同政府では袁世凱支持の蔡鍔と反袁の李根源の間で意見の違いが浮き彫りになり、1912年8月には李は政府の地位を辞すことになります。

孫文との対立と失脚

1913年には二次革命に参加し、革命派の一員として活動します。その時、彼は袁世凱の敵である岑春煊を持ち上げ、広東において大元帥府を樹立することを試みますが、内部の反乱によって計画は失敗に終わります。その結果、彼は日本に亡命し、早稲田大学で政治経済を学びます。彼はその後も日本でさらに革命活動に従事し、団体を設立して袁世凱打倒を目指しました。

帰国後、彼は護国戦争に参加し、政学会を結成しましたが、依然として孫文とその支持者たちとの対立は続きました。1920年には孫文らの攻撃から政学会が解散に追い込まれ、さらに岑春煊と李根源自身が失脚してしまいました。

晩年と成果

その後も李根源は北京政府に与し、1922年には航空署督弁に任命され、張紹曽内閣にて農商総長を務めます。彼はまた国民政府の時代には、日中戦争に際して抗日を訴え多くの役職をこなしました。中華人民共和国の成立後も活動を続け、全国委員会の委員に選ばれるなど重責を担っています。

李根源は1965年7月に北京で亡くなり、87歳の生涯を閉じました。彼の活動は中国の政治的歴史に大きな影響を与え、今なお多くの人々に記憶されています。彼の事績は、政治家としての功績や革命家としての情熱を象徴するものであり、彼の理念や行動は後世に渡って語り継がれています。

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