李順喆

李順喆（イ・スンチョル）

李順喆（イ・スンチョル、이순철、1961年4月18日 - ）は、韓国の元プロ野球選手であり、内野手、外野手として活躍しました。引退後は、野球指導者、解説者としても知られています。息子の李城坤（イ・ソンゴン）もプロ野球選手で、ハンファ・イーグルスに所属する外野手です。

現役時代

延世大学校卒業後、1985年にヘテ・タイガースに入団。ルーキーイヤーからレギュラーとして活躍し、打率.304、112安打、12本塁打、50打点、67得点という好成績を記録。三塁手として新人王に輝きました。翌1986年には外野手に転向しますが、1987年までは成績が低迷します。しかし、1988年には打率.313を記録し、盗塁王を獲得。同年8月27日には、チームメイトの金大鉉（キム・デヒョン）が運転する車に同乗中、交通事故に遭うという悲劇に見舞われます。金大鉉は事故で亡くなりましたが、李順喆は幸いにも一命を取り留めました。この事故をきっかけに、当時交際していた元乗馬選手のイ・ミギョンと結婚しました。

1989年、1990年には打率と盗塁数が低下しますが、1991年には再び盗塁王に輝き、ゴールデングラブ賞も受賞。翌1992年には盗塁王と最多安打のタイトルを手にしました。1993年、1994年もレギュラーとして活躍しましたが、1995年以降は成績が下降。1997年にはハワイキャンプ中のボイコット事件の主犯とされ、シーズン後にチームを放出されました。1998年にはサムスン・ライオンズに移籍し、同年に現役を引退。通算盗塁数は韓国プロ野球歴代6位（2019年シーズン終了時）という記録を持っています。

現役引退後

引退後はサムスン・ライオンズのコーチを2年間務め、その後LGツインズのコーチに就任しました。

LGツインズ監督時代

2004年シーズンから、李廣煥（イ・グァンファン）監督の後任としてLGツインズの監督に就任しました。3年契約でチームを率いましたが、チームは2年連続で6位と低迷。2年目のシーズンオフには契約途中での解任も噂されましたが、最終的には留任となりました。3年目の2006年シーズンは、オープン戦で1位の好成績を収めたものの、シーズンが始まると失速。最下位争いに巻き込まれるなどチームの立て直しができませんでした。6月3日には、審判への暴言や暴力行為により退場処分を受け、その2日後の6月5日に成績不振の責任を取り辞任しました。辞任後、インタビューで、チームの低迷の原因は選手との意思疎通の不足にあったと語っています。

その後

監督辞任後は、文化放送のMBC ESPN解説委員に就任。その率直な解説スタイルは「非難解説」として話題を呼びました。2008年にはネクセンヒーローズのベンチコーチを務めましたが、1年で辞任。2009年のWBCでは韓国代表の打撃コーチを務めました。2011年にはKBOリーグ30周年を記念して行われた「レジェンドオールスターベスト10」で外野手部門1位に選出。同年10月には起亜タイガースのヘッドコーチに就任しましたが、2013年にチームの成績不振を理由に解任。また、韓国プロ野球引退選手協会の会長も務めました。2014年3月には野球解説委員に復帰し、その毒舌ぶりから「全部割り人形」と称されることもあります。2015年7月にはWBSCプレミア12のKBO技術委員会の委員に選出され、9月には韓国代表の打撃コーチに就任。2017年のWBCでも打撃コーチを務めたほか、第3回スポーツマーケティング賞の特別賞を受賞しました。

詳細情報

年度別打撃成績

（省略）

背番号

14 （1985年 - 1997年）
8 （1998年）
84 （1999年）
81 （2000年 - 2006年、2008年）
78 （2012年 - 2013年）

個人タイトル

新人王：1回　(1985年)
盗塁王：3回　(1988年、1991年、1992年)
最多安打：1回(1992年)
ゴールデングラブ賞：5回(1985年、1988年、1991年～1993年)※1985年は三塁手で受賞。それ以外の年は外野手で受賞。

脚注

（省略）

外部リンク

通算記録（朝鮮語）- 韓国野球委員会

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