村下雅章

村下 雅章（むらした まさあき）

1987年6月23日生まれ、京都府出身の人物。日本で活躍した元ラグビー選手であり、現在はジャパンラグビーリーグワンに所属する花園近鉄ライナーズにて、チームの運営を支える副務およびMD（マネージングディレクター）を務めています。

若き日のキャリアとラグビーとの出会い

村下氏のラグビー人生は、兄からの影響を受けて始まりました。情熱を注ぎ始めたラグビーにおいて、その才能は早くから開花します。

高校はラグビー強豪校として知られる京都市立伏見工業高等学校に進学。在学中には、優秀な若手選手が集う高校日本代表に選出され、第29回高校東西対抗試合に西軍の一員として出場するなど、全国レベルでの経験を積みました。同高校時代のチームメイトには、後の大学や社会人でも共にプレーする安岡貴之氏、文字隆也氏らがいます。

高校卒業後、2006年に関東学院大学へ進学。大学ラグビーの舞台でも中心選手として活躍しました。関東学院大学時代の同級生には、安藤泰洋氏、木村恵輔氏、中村彰氏、細川諭氏、三谷竜生氏、三輪忠寛氏など、後に各方面で活躍する多くの選手たちがいました。また、高校時代からのチームメイトである長谷川元氣氏とも大学で再び同じチームでプレーしました。

学生時代には、将来を嘱望される若手選手で構成されるU19日本代表にも選出されており、国際舞台での経験も積んでいます。

トップリーガーとしての活躍

大学を卒業した2010年、村下氏はトップリーグ（当時）に所属していた近鉄ライナーズ（現在の花園近鉄ライナーズ）に加入しました。

プロキャリアを通して主にロック（LO）のポジションを務め、身長186cm、体重108kgという恵まれた体格を活かしたプレーでチームに貢献。ラインアウトでの競り合いや密集でのパワフルなプレーを得意としました。

公式戦へのデビューは、近鉄ライナーズに加入してから2年後の2012年2月4日。ジャパンラグビートップリーグの試合で、NECグリーンロケッツ（現在のNECグリーンロケッツ東葛）を相手に途中出場を果たし、トップリーグの舞台に第一歩をしるしました。

近鉄ライナーズの一員として約9シーズンにわたりプレーを続け、チームのスクラムやラインアウトを支える重要な存在として活躍。数多くの試合に出場し、経験を重ねました。

現役引退、そして新たな役割へ

2019年、村下雅章氏は約9年間に及ぶプロラグビー選手としてのキャリアに終止符を打ち、現役を引退することを発表しました。

しかし、ラグビーへの情熱は尽きることなく、引退後は花園近鉄ライナーズのスタッフとして新たな道を歩み始めます。現在は、チームの運営に不可欠な役割を担う副務およびMD（マネージングディレクター）として、チームの強化や発展のために尽力しています。選手として培った経験と、チームを深く理解する視点を活かし、グラウンドの外からチームを支える立場として貢献を続けています。

プロフィール概要

生年月日: 1987年6月23日
出身地: 京都府
ポジション: ロック (LO)
身長/体重: 186cm / 108kg
主な経歴: 京都市立伏見工業高等学校 → 関東学院大学 → 近鉄ライナーズ (選手) → 花園近鉄ライナーズ (副務・MD)
代表歴: 高校日本代表、U19日本代表

選手時代は強靭なフィジカルと献身的なプレーでチームを支え、引退後はスタッフとしてチームの未来を築く村下雅章氏。そのキャリアは、日本のラグビー界における選手から運営側へのスムーズな転身の一例としても注目されています。

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