杢蔵山

杢蔵山（もくぞうさん）について

杢蔵山は、山形県新庄市に位置し、標高1,026メートルを誇る美しい山です。この山は神室連峰の南端に位置し、新庄市の中心部から直接見ることができ、多くの市民にとって親しみある象徴的な存在となっています。特に、山頂からの眺めは格別で、新庄盆地を一望することができ、さらに遠くには鳥海山や月山、葉山を見渡すことができます。

この山は、登山愛好者にとっても気軽に訪れることができる場所であり、新庄市民によく利用されています。登山道のスタート地点には、山屋キャンプ場があり、多くの人々が自然を楽しむために訪れます。登山道を進むと、前杢蔵という名前の峰があり、そこには「杢蔵山荘」という山小屋があります。この山小屋は登山者にとっての休息地となり、特に美しい新庄市街の夜景を楽しむことができるスポットとしても知られています。

新庄中継局

さらに、杢蔵山の中腹に位置する三角山の山頂には新庄中継局があります。この中継局は、山形市にある様々なテレビ放送局の親局である西蔵王テレビやFM放送所、庄内地方の基幹局である鶴岡市の高館山中継局を見通せる絶好の位置にあります。これにより、新庄市周辺では最上地方向けの放送だけでなく、庄内地方との間でのマイクロ波中継も行われています。

さらに、新庄中継局は単なる放送設備だけでなく、山形県の防災行政無線網の中継局としても機能しています。具体的には、白鷹山からの電波を中継し、鶴岡高館山に送信する役割を持っています。また、山形県立新庄病院や最上総合支庁との間には多重回線が結ばれており、地域の通信インフラの一翼を担っています。

放送設備

杢蔵山に設置されている地上デジタルテレビジョンの放送送信設備は、新庄市だけでなく、寒河江市、村山市、天童市、東根市、尾花沢市など広範囲の地域をカバーしています。また、地上アナログテレビジョンの放送送信設備やFMラジオ送信設備もあり、エフエム山形はNHK山形の施設を利用して、地域の情報を効果的に発信しています。

まとめ

杢蔵山は、新庄市の住民にとって自然と文化を結びつける大切な山です。登山やキャンプを楽しむための場を提供するとともに、中継局としての役割を果たすことで、地域の生活を支える重要なインフラとなっています。美しい風景と豊かな自然に囲まれ、この場所を訪れる人々は、リフレッシュし、心安らぐひとときを過ごすことができるでしょう。

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