東京都水道局

東京都水道局について

東京都水道局（とうきょうとすいどうきょく）、英文名はTokyo Metropolitan Government Bureau of Waterworksは、東京都内の23区や多摩地域において水道水を供給する地方公営企業です。この機関は、都営水道とも呼ばれ、1304万人を超える都民に日々の水を届けています。最大で630万立方メートルの水を供給する能力を持つ大規模な水道事業者であり、その配水域は約1239平方キロメートルに及びます。

給水の範囲と水源

東京都水道局は、緊急供給用に井戸からの水源も活用している自治体に対してもサービスを提供していますが、地元の水源に依存している武蔵野市や昭島市、羽村市などの未統合自治体には、東京都の主要な水道網からの給水が行われないケースがあります。また、檜原村に関しては村営水道を利用した給水が行われているため、東京都の水道網からは分水が行われていません。

主な水源

東京都の水道水は、主に以下の河川水を源としています。

• - 利根川水系：藤原ダム、薗原ダム、八ッ場ダムなど
• - 多摩川水系：小河内ダム、羽村取水堰、山口貯水池など
• - 荒川水系：滝沢ダム、浦山ダムなど

これらの河川水源が、東京都内の各浄水場において高度な浄水処理を受けて、都民に供給されます。浄水場の能力は日量686万立方メートルに達し、非常に効率的な水の供給体制が整えられています。

漏水対策と水質管理

東京都水道局が誇るのは、わずか3%という低い漏水率です。この数字は、他の大都市と比較して際立っており、持続可能な水道運営の一例として評価されています。加えて水質管理に関しても厳格な基準が設けられ、浄水所では定期的に水質検査が実施されています。

組織編成と事業運営

東京都水道局は、東京都の地方公営企業として、交通局や下水道局と並ぶ組織として設立されており、東京都の公営企業組織条例に基づいています。水道事業に関しては、東京都公営企業給水条例や工業用水道条例に則って運営が行われており、主な監理団体として東京水道株式会社が機能しています。

特別目的[会社]の活用

また、PFI事業の一環として、朝霞・三園ユーティリティサービス株式会社から電力や蒸気の供給を受け、コージェネレーションシステムを効率よく利用しています。

水道に関する歴史

東京都水道局の起源は古く、1888年に内務省内に設置された東京市区改正委員会にまで遡り、1891年には水道改良事務所が設立されました。水道経営の様子や水資源保護に向けた取り組みは、長い間進められてきた歴史があります。東京の水道事業は、現在も環境保全や技術開発に注力しつつ、未来を見据えた運営が行われています。

市民へのサービス

東京都水道局では、市民向けにさまざまなサービスを提供しています。水道料金のウェブサイト上での確認や、お客様センターを通じた問い合わせにも対応しています。水道の使用開始や中止手続きもインターネットで行える便利さがあり、居住者の利便性向上に貢献しています。

まとめ

東京都水道局は、世界的にも規模の大きい水道事業者として、都市における水の安定供給と高い水質維持に努めています。今後も持続可能な水道インフラの確保と、市民への良質な水の供給を第一に考えて活動を続けていくでしょう。

もう一度検索