東京都道415号高輪麻布線

東京都道415号高輪麻布線は、港区内を南北に走る特例都道です。この道路は、北側の六本木二丁目交差点から白金一丁目交差点にかけては、東京都市計画道路幹線街路放射1号線の一部として、片側3～4車線の広い道路となっています。一方、南側の魚籃坂下交差点から泉岳寺交差点にかけては、幅15メートル程度の道路で、坂道が多くなっています。

概要

起点の泉岳寺交差点は、以前はT字路でしたが、高輪ゲートウェイ駅の開業に伴う再開発で形状が変化しました。第一京浜から南側から来ると、本道路は左折方向になります。起点から伊皿子坂を上り、伊皿子交差点からは魚籃坂を下り、魚籃坂下交差点で桜田通り（国道1号）と交差します。この交差点の北側にある三差路から、車線数が大幅に増えます。この三差路では、南南西から支線が合流しますが、終点側から来ると本線が分岐しているように見えます。終点側から直進して支線に入ると、南側の白金一丁目交差点で桜田通りと合流します。

支線と本線の分岐を過ぎてすぐの古川橋交差点から終点までは、「麻布通り」という通称で呼ばれています。古川橋交差点からは首都高速道路が東側に並行して走り、新一の橋より先では道路の直上を通ります。その後も緩やかなカーブを繰り返しながら、終点の六本木二丁目交差点で六本木通りと合流します。

この道路には、首都高速都心環状線（谷町JCT～一ノ橋JCT）と首都高速2号目黒線（一ノ橋JCT～古川橋交差点）が並行しています。首都高速2号線は、一ノ橋JCT（新一の橋交差点の直上）から道路の直上を走り、谷町JCT（六本木二丁目交差点の直上）まで続いています。

路線データ

本線
起点：泉岳寺交差点（第一京浜・泉岳寺駅）
終点：六本木二丁目交差点（六本木通り）

支線
起点：白金一丁目交差点（国道1号・恵比寿通り）
終点：魚籃坂下交差点北側の三差路

通称

六本木二丁目交差点から古川橋交差点の間は、「麻布通り」と呼ばれています。この名称は港区によって命名され、2014年9月に都の承認を得ましたが、戦後に整備された比較的新しい道路であるため、広く知られた通称名ではありません。旧来の名称としては、道往寺前（交差点名称なし）から伊皿子交差点の間が「伊皿子坂」、魚籃坂下交差点から伊皿子交差点の間が「魚籃坂」、新一の橋交差点から飯倉片町交差点の間の長い坂が「永坂」と呼ばれています。

谷町から古川橋の間を「高輪麻布線」や「放射1号線」と呼ぶ人もいますが、これも一般に広く浸透した通称ではありません。五反田方面から桜田通りを直進するとこの道路に入ってしまうため、この道路を桜田通りと誤解する人もいます。麻布警察署では、この道路を「谷町志田町線」と呼んでいます。

地理

通過する自治体
東京都
港区

交差する道路
国道15号（第一京浜、泉岳寺交差点）
国道1号（魚籃坂下交差点）
東京都道416号古川橋二子玉川線（明治通り、古川橋交差点）
東京都道319号環状三号線本線（新一ノ橋交差点）
東京都道319号環状三号線支線（飯倉片町交差点）
東京都道412号霞ヶ関渋谷線（六本木通り、六本木二丁目交差点）

沿線
泉岳寺駅
白金高輪駅
慶應義塾大学
仙台坂
首都高速道路一ノ橋JCT
麻布十番駅
首都高速都心環状線飯倉出入口
麻布台ヒルズ
六本木一丁目駅
首都高速道路谷町JCT

この道路は、港区の交通網において重要な役割を果たしており、周辺の地域を結ぶ幹線道路としての機能を持っています。また、歴史的な坂道や近代的な街並みが混在する、特徴的な道路でもあります。

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