東北アクセス
東北アクセス株式会社は、福島県南相馬市に本社を構える交通事業者です。地域に密着したバス事業を展開しており、高速バス、一般路線バス、貸切バスの運行や旅行業を主な事業としています。
会社の起源は、1999年（平成11年）3月に設立された有限会社はらまち旅行にさかのぼります。その後、事業の拡大に伴い、2013年（平成25年）6月1日に現在の社名である東北アクセス株式会社へと変更されました。地域交通の拠点として、2018年（平成30年）8月には南相馬インターチェンジ入口近くに南相馬バスターミナルが完成し、同年10月1日からは新しい営業拠点として稼働を開始、本社もこの場所へ移転しました。旧本社は牛来営業所として一時営業を続けましたが、2020年（令和2年）2月29日に廃止されています。現在、南相馬バスターミナルからはレンタカー事業も提供しています。
主要な事業所として、福島県南相馬市に本社営業所、福島県双葉郡双葉町に双葉営業所、そして宮城県角田市に宮城営業所を置いています。宮城営業所は設立当初は白石市に所在していました。
路線バス事業では、福島県と宮城県を中心に運行しており、合計15台の車両（福島9台、宮城6台）を保有しています。南相馬地域の中心的な乗り場である原ノ町駅前は、2013年（平成25年）4月1日に移設・整備された「南相馬高速バスターミナル」に発着場所が変更されました。
主要な都市間を結ぶ路線として、以下のようなものがあります。
仙台線：南相馬市、相馬市、新地町と仙台市を結ぶ主要路線です。原ノ町駅、南相馬市役所、南相馬バスターミナル、相馬ICバスターミナル、新地町バスストップなどを経由し、仙台駅東口、一部はイオンモール名取や東北大学病院前まで運行されます。あおば通り駅は降車専用です。東日本大震災の被災地域を運行する路線として、国や自治体からの補助対象となっており、定期乗車券も設定されています。かつては普通便と特急便がありましたが、現在は常磐自動車道等を経由する形態に一本化されています。運行開始以降、経由地や便数の変更が度々行われています。
福島線：双葉町、浪江町、南相馬市、相馬市と福島駅西口を結びます。2012年（平成24年）4月1日に運行を開始しました。運行開始後、福島県庁前バス停の廃止、南相馬IC入口への停車、飯舘経由便の追加、相馬経由への変更、福島ロボットテストフィールドへの乗り入れ、双葉町・浪江町への延伸など、ルートや運行形態が変更されてきました。2024年（令和6年）1月現在は、福島発着が1日2往復（うち双葉町・浪江町発着が1往復）となっています。
角田線：宮城県丸森町・角田市と仙台市を結ぶ路線です。ファミリーマート丸森舘矢間店前、角田金上病院前、道の駅かくだなどを経由し、山元IC入口から仙台へ向かいます。一部便はイオンモール名取を経由し、仙台駅東口、東北大学病院前まで運行します。2017年（平成29年）4月1日に運行を開始しましたが、運行経路の変更や便数の増減を経て、2024年（令和6年）1月3日より土休日の運行が休止され、同年4月1日からは当分の間運休しています。2025年（令和7年）1月20日には廃止が予定されています。
いわき・ハワイアンズ線：南相馬市といわき市のスパリゾートハワイアンズを結ぶ路線として、2017年（平成29年）12月23日に運行を開始しました。しかし、2019年（平成31年）3月10日以降、当分の間運行を休止しています。
* 東京線：仙台駅、相馬IC、南相馬バスターミナル、富岡IC入口と東京駅（バスターミナル東京八重洲）を結んでいます。2019年（令和元年）7月18日に「南相馬・双葉ライナー」として運行を開始しました。新型コロナウイルス感染症の影響などにより、複数回の運休と再開を経て現在に至ります。かつては浪江町、双葉町、大熊町にも停車しましたが、2024年（令和6年）7月19日からの運行ではこれらの停留所は経由しません。乗車券は主にWILLER TRAVELで販売されており、車両にはトイレが備え付けられています（車両都合による場合を除く）。
その他、南相馬市内では、高平循環線、渋佐線、太田循環線といった地域内路線バスを運行しています。これらの路線の一部は、かつて新常磐交通や福島交通が運行していたものを引き継いだものです。
また、南相馬市からの委託により、応急仮設住宅巡回バスや、過去には小高区〜原町区シャトルバス（運休中）の運行も行っていました。双葉町からは双葉町シャトルバスの運行を受託しており、双葉駅と産業交流センター・伝承館を結んでいます。2023年（令和5年）10月1日からは、双葉町・浪江町と南相馬市を結ぶ実証運行路線も運行しています。
貸切バス事業では、福島県および宮城県を発着とする運行が可能です。2019年（平成31年）1月時点では、本社営業所などに25台、宮城営業所に16台の合計41台の車両（日野・セレガ、三菱ふそう・エアロエースなど）を保有しています。東日本大震災発生時には、一時的に不通となった鉄道の代行バス運行も担いました。
南相馬市から委託を受け、スクールバスの運行も行っています。主に南相馬市原町区・鹿島区や相馬市とを結び、避難先から戻った児童・生徒の通学を支援しています。
福島県知事登録を受けた旅行業も営んでいます（福島県知事登録旅行業第2-243号）。
沿革
会社の起源は、1999年（平成11年）3月に設立された有限会社はらまち旅行にさかのぼります。その後、事業の拡大に伴い、2013年（平成25年）6月1日に現在の社名である東北アクセス株式会社へと変更されました。地域交通の拠点として、2018年（平成30年）8月には南相馬インターチェンジ入口近くに南相馬バスターミナルが完成し、同年10月1日からは新しい営業拠点として稼働を開始、本社もこの場所へ移転しました。旧本社は牛来営業所として一時営業を続けましたが、2020年（令和2年）2月29日に廃止されています。現在、南相馬バスターミナルからはレンタカー事業も提供しています。
事業所
主要な事業所として、福島県南相馬市に本社営業所、福島県双葉郡双葉町に双葉営業所、そして宮城県角田市に宮城営業所を置いています。宮城営業所は設立当初は白石市に所在していました。
バス事業
乗合バス
路線バス事業では、福島県と宮城県を中心に運行しており、合計15台の車両（福島9台、宮城6台）を保有しています。南相馬地域の中心的な乗り場である原ノ町駅前は、2013年（平成25年）4月1日に移設・整備された「南相馬高速バスターミナル」に発着場所が変更されました。
主要な都市間を結ぶ路線として、以下のようなものがあります。
仙台線：南相馬市、相馬市、新地町と仙台市を結ぶ主要路線です。原ノ町駅、南相馬市役所、南相馬バスターミナル、相馬ICバスターミナル、新地町バスストップなどを経由し、仙台駅東口、一部はイオンモール名取や東北大学病院前まで運行されます。あおば通り駅は降車専用です。東日本大震災の被災地域を運行する路線として、国や自治体からの補助対象となっており、定期乗車券も設定されています。かつては普通便と特急便がありましたが、現在は常磐自動車道等を経由する形態に一本化されています。運行開始以降、経由地や便数の変更が度々行われています。
福島線：双葉町、浪江町、南相馬市、相馬市と福島駅西口を結びます。2012年（平成24年）4月1日に運行を開始しました。運行開始後、福島県庁前バス停の廃止、南相馬IC入口への停車、飯舘経由便の追加、相馬経由への変更、福島ロボットテストフィールドへの乗り入れ、双葉町・浪江町への延伸など、ルートや運行形態が変更されてきました。2024年（令和6年）1月現在は、福島発着が1日2往復（うち双葉町・浪江町発着が1往復）となっています。
角田線：宮城県丸森町・角田市と仙台市を結ぶ路線です。ファミリーマート丸森舘矢間店前、角田金上病院前、道の駅かくだなどを経由し、山元IC入口から仙台へ向かいます。一部便はイオンモール名取を経由し、仙台駅東口、東北大学病院前まで運行します。2017年（平成29年）4月1日に運行を開始しましたが、運行経路の変更や便数の増減を経て、2024年（令和6年）1月3日より土休日の運行が休止され、同年4月1日からは当分の間運休しています。2025年（令和7年）1月20日には廃止が予定されています。
いわき・ハワイアンズ線：南相馬市といわき市のスパリゾートハワイアンズを結ぶ路線として、2017年（平成29年）12月23日に運行を開始しました。しかし、2019年（平成31年）3月10日以降、当分の間運行を休止しています。
* 東京線：仙台駅、相馬IC、南相馬バスターミナル、富岡IC入口と東京駅（バスターミナル東京八重洲）を結んでいます。2019年（令和元年）7月18日に「南相馬・双葉ライナー」として運行を開始しました。新型コロナウイルス感染症の影響などにより、複数回の運休と再開を経て現在に至ります。かつては浪江町、双葉町、大熊町にも停車しましたが、2024年（令和6年）7月19日からの運行ではこれらの停留所は経由しません。乗車券は主にWILLER TRAVELで販売されており、車両にはトイレが備え付けられています（車両都合による場合を除く）。
その他、南相馬市内では、高平循環線、渋佐線、太田循環線といった地域内路線バスを運行しています。これらの路線の一部は、かつて新常磐交通や福島交通が運行していたものを引き継いだものです。
また、南相馬市からの委託により、応急仮設住宅巡回バスや、過去には小高区〜原町区シャトルバス（運休中）の運行も行っていました。双葉町からは双葉町シャトルバスの運行を受託しており、双葉駅と産業交流センター・伝承館を結んでいます。2023年（令和5年）10月1日からは、双葉町・浪江町と南相馬市を結ぶ実証運行路線も運行しています。
貸切バス
貸切バス事業では、福島県および宮城県を発着とする運行が可能です。2019年（平成31年）1月時点では、本社営業所などに25台、宮城営業所に16台の合計41台の車両（日野・セレガ、三菱ふそう・エアロエースなど）を保有しています。東日本大震災発生時には、一時的に不通となった鉄道の代行バス運行も担いました。
その他バス事業
南相馬市から委託を受け、スクールバスの運行も行っています。主に南相馬市原町区・鹿島区や相馬市とを結び、避難先から戻った児童・生徒の通学を支援しています。
旅行業
福島県知事登録を受けた旅行業も営んでいます（福島県知事登録旅行業第2-243号）。
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