東北縦貫自動車道

東北縦貫自動車道は、関東地方から東北地方を南北に結ぶ国土開発幹線自動車道、高速自動車国道です。弘前市を経由する弘前線と、八戸市を経由する八戸線の2つの路線から構成されています。一般的には「東北縦貫道」と略されることもあります。

概要

国土開発幹線自動車道建設法における東北縦貫自動車道の概要は以下の通りです。

全区間が高速自動車国道の路線として指定されています。

八幡平市以南の区間については、川口市以西が東京外環自動車道として1994年までに、川口市以北が東北自動車道として1987年までに開通し、現在供用されています。これらの区間の詳細な道路状況やインターチェンジについては、それぞれの道路の項目を参照してください。

弘前線

弘前線は、八幡平市を境に北側（八幡平市 - 青森市）が東北自動車道として1986年までに、東北自動車道全体（川口市 - 青森市）としては1987年までに開通し、全線が供用されています。なお、国土開発幹線自動車道の予定路線とされる以前は、現在の道路名である「東北自動車道」が路線名として用いられていました。

八戸線

八戸線は、元々東京都練馬区から弘前線と重複し、二戸郡安代町（現・八幡平市）で分岐して八戸市に至る計画でした。しかし、第四次全国総合開発計画において東北縦貫自動車道八戸線延伸として八戸 - 青森間が構想され、順次法定路線に盛り込まれた結果、現在は八戸経由で青森市に至る路線となっています。

法定路線が上北郡天間林村（現・七戸町）までだった時代には、路線名は東北縦貫自動車道東京天間林線でした。また、同時期には東北縦貫自動車道青森諏訪沢岩渡線として現在の青森自動車道にあたる区間が指定されていました。みちのく有料道路に相当する区間のみが法定路線から除外されていましたが、1997年2月5日の政令改正により両路線が統合され、現在の東北縦貫自動車道八戸線となっています。

高速自動車国道に並行する一般国道自動車専用道路としては、百石道路、第二みちのく有料道路、上北自動車道、みちのく有料道路が供用されています。

構成する路線

「東北縦貫自動車道」という名称は、一般的に案内標識等では使用されていません。

弘前線
八戸線
大泉JCT - 安代JCTは弘前線と重複

第二みちのく有料道路は一般国道ではなく県道ですが、高速自動車国道に並行する自動車専用道路です。七戸北IC - 青森東IC間には、基本計画には組み込まれていないものの、県道後平馬屋尻線のみちのく有料道路が存在します。みちのく有料道路は自動車専用道路ではありませんが、高速道路ナンバリング (E4A) が付与されており、高速自動車国道に並行する自動車専用道路として扱われます。一方、みちのく有料道路の前後の区間である県道後平青森線および県道清水川滝沢野内線（いずれも一般道路）については、A'路線・高速道路ナンバリングともに対象外となっています。

七戸北ICからみちのく有料道路方面へ向かう自動車専用道路として、国道4号野辺地七戸道路（一部）および県道後平青森線後平バイパスの計画がありますが、これらが高速自動車国道に並行する自動車専用道路として扱われるかどうかは現時点では不明です。

沿革

1957年（昭和32年）4月16日：東北自動車道として、国土開発縦貫自動車道の路線の基準とされる。
東京都 - 浦和市附近 - 館林市附近 - 宇都宮市附近 - 福島市附近 - 仙台市附近 - 盛岡市附近 - 秋田県鹿角郡十和田町（現・鹿角市）附近 - 青森市
1964年（昭和39年）6月16日：東北自動車道として、国土開発縦貫自動車道の予定路線とされる。
1966年（昭和41年）7月1日：東北縦貫自動車道として、国幹道の予定路線とされる。
青森線：東京都 - 浦和市附近 - 館林市 - 宇都宮市 - 福島市 - 仙台市 - 盛岡市 - 秋田県鹿角郡十和田町 - 青森市
八戸線：- 盛岡市 - 八戸市
1972年（昭和47年）11月13日：岩槻IC - 宇都宮IC開通、初の供用開始。
1987年（昭和62年）6月30日：第四次全国総合開発計画が閣議決定。新たに高規格幹線道路が構想される。
東北縦貫自動車道八戸線延伸：八戸 - 青森
1987年（昭和62年）9月1日：第四次全国総合開発計画を受け、国土開発幹線自動車道建設法改正、予定路線とされる。
1995年（平成7年）11月30日：道路審議会答申、並行する一般国道自動車専用道路による代替が示される。
八戸線：百石道路、第二みちのく有料道路、みちのく有料道路
2007年（平成19年）9月4日：上北横断道路事業促進会議により青森・八戸間の道路名称が青森八戸みちのくラインに決定する。

外部リンク

* 独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構

もう一度検索

東北縦貫自動車道