東名パワード

東名パワード（Tomei Powered inc.）について

東名パワードは、1968年に設立された老舗のチューニングパーツメーカーで、東京都町田市に本社を構えています。元々は神奈川県川崎市宮前区野川に「東名自動車」として設立され、1994年に町田市へ移転した際に「東名パワード」へと名称変更されました。この変更の理由には、近隣に同名の修理工場が存在したためとされています。

この会社は、2輪レースチーム「城北ライダース」を母体としていて、創設メンバーには鈴木誠一や久保和夫など、過去に城北ライダースに所属していた多くの人々が関わっています。社長には鈴木誠一の実弟である鈴木修二が就任しました。

東名パワードは、レース用パーツの開発・販売や、レーシングマシンのメンテナンスを行い、日本において本格的なレーシングコンストラクターとしての先駆けとなりました。特に、看板ドライバーであった鈴木誠一が日産・大森ワークスと契約していたため、東名自動車の時代には日産のサテライトチームとしても活動していました。そうした背景から、「スクーデリア日産」などの準ワークスチームと肩を並べるほどの業績を誇っていました。

1985年には、一部の有志が独立し、「東名エンジン」および「東名スポーツ」が設立されています。このことは、同社から分派した形で新たな道を歩んだことを示しています。

1970年代から1980年代には、鈴木誠一や高橋健二、萩原光、木下隆之といったドライバーを擁し、積極的にレース活動を行っていました。しかし、1990年代に入ると直接的なレース活動はほとんど行われなくなり、主な業務はレース用パーツやチューニング用パーツの開発・製造・販売に移行しました。レース活動そのものは、後に設立された東名エンジンや東名スポーツが引き継ぎました。

さらに、2021年2月には兵庫県を拠点とする「ジーライオングループ」に資本参加し、同社の一員として新たなスタートを切りました。これにより、より多くの顧客に向けたサービスや製品の提供が期待されています。

関連項目

• - ピットロード: 経営者とニアンス関係にあった模型店・模型メーカーで、かつては「ピットロード東名」と称されていました。

外部リンク

• - 東名パワード
• - 東名エンジン
• - 東名スポーツ

このように、東名パワードは日本の自動車チューニング業界において重要な位置を占めており、今後の展開にも期待が寄せられています。

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