東名エンジン

東名エンジン株式会社について

東名エンジン株式会社（とうめいエンジン）は、レース用自動車エンジンのチューニングおよびメンテナンスを専門に行う企業で、1985年に設立されました。創業者は現社長の今井氏で、彼はもともとチューニングメーカーの東名パワードに在籍していましたが、独立を果たし、新しい企業を立ち上げることとなりました。

この会社は設立以来、日本のモータースポーツ界で重要な役割を果たしてきました。初期の活動として、全日本F3000シリーズやフォーミュラ・ニッポンにおいて、無限・MF308エンジンのチューニングに取り組み、その結果、同社は日本国内におけるレース用エンジンチューナーとして確固たる地位を築くことができました。

2000年には、日産・SR20エンジンを基にしたF3用エンジンを開発し、そのエンジンはスリーボンドのバッジネームで供給されることとなりました。この活動は、同社の技術力を示す重要な一歩となり、国内外のレース界での評価をさらに向上させる要因となりました。

2014年には、全日本F3選手権におけるエンジン規定の変更を受けて、自社開発の「TB14F3」エンジンを供給することが決定しました。このエンジンは、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権（SFライツ）でも使用されました。しかし、2024年からはSFライツがエンジンをワンメイク化することが発表され、自社のエンジン供給は2023年で終了する見込みとなっています。

近年の活動としては、台湾の裕隆汽車とのパートナーシップを強化しています。特に水野和敏氏との長年の協力を通じて、裕隆汽車の自社ブランド「ラクスジェン」のエンジン開発にも関与するようになりました。これにより、同社の技術が海外でも評価されるようになりました。最初に開発したエンジンはU6 GTに搭載されており、高い評価を受けています。

東名エンジンは、これからもレース用エンジンのチューニングやメンテナンスに取り組み続けながら、自社の技術力を様々なレースシーンで発揮していくことを目指しています。モータースポーツの進化に対応し、新たな挑戦を続けていくこの企業の今後の展開に注目です。

もう一度検索