東藤島駅

東藤島駅：歴史と現状

福井県福井市藤島町に位置する東藤島駅は、えちぜん鉄道勝山永平寺線に属する地上駅です。駅番号はE7。単式ホーム1面1線のシンプルな構造で、現在は無人駅となっています。

歴史を辿る

東藤島駅の歴史は古く、1914年（大正3年）に京都電燈越前電気鉄道の新福井駅〜市荒川駅間の開通に伴い開業しました。その後、1942年（昭和17年）には京福電気鉄道へと移管され、越前線（後の越前本線）の一駅として機能しました。

1967年（昭和42年）には貨物取扱いを廃止、駅業務も委託化され、1983年（昭和58年）には無人駅となりました。2001年（平成13年）に発生した列車正面衝突事故の影響で全線運行が休止、東藤島駅も休業を余儀なくされました。

しかし、2003年（平成15年）2月1日に京福電気鉄道からえちぜん鉄道へ駅施設が譲渡され、同年7月20日には福井駅〜永平寺口駅間の運行再開とともに、東藤島駅も営業を再開しました。長い歴史の中で幾多の変遷を経てきた駅であることがわかります。

駅周辺の環境

東藤島駅周辺は、静かな住宅街が広がっています。駅前に広がるのは、落ち着いた雰囲気の街並みで、生活に密着した施設が点在しています。

具体的には、福井県道164号大畑松岡線や国道416号（藤島通り）が駅にアクセスを提供しています。また、東藤島小学校や東藤島公民館といった地域住民にとって重要な施設も近隣に位置しています。歴史好きには、藤島城跡のある超勝寺も見逃せません。

駅構造と利用状況

先に述べたとおり、東藤島駅は単式ホーム1面1線の無人駅です。ホームの北側には待合室が設置され、利用者の利便性を考慮した造りとなっています。

1日の平均乗降人員については、公開されているデータから具体的な数値は把握できませんでしたが、周辺住民の生活を支える重要な交通拠点として機能していることは間違いありません。

接続路線と周辺情報

東藤島駅は、えちぜん鉄道勝山永平寺線の追分口駅と越前島橋駅の間に位置します。快速列車（上り方向のみ）と普通列車が停車します。

周辺には、歴史的建造物や教育機関、生活施設などがあり、地域社会に密着した存在感を示しています。落ち着いた雰囲気と歴史の重みを併せ持つ、そんな東藤島駅は、地元住民にとってかけがえのない存在と言えるでしょう。

参考文献

『京福電気鉄道 越前線写真帖 88年回顧録』京福電気鉄道、2003年1月31日
川島令三『【図説】日本の鉄道中部ライン全線・全駅・全配線 第5巻 米原駅 - 加賀温泉駅』講談社、2010年8月20日
『週刊歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄28 えちぜん鉄道 福井鉄道・北陸鉄道・のと鉄道』朝日新聞出版、2011年10月2日
寺田裕一『改訂新版 データブック日本の私鉄』ネコ・パブリッシング、2013年1月19日

これらの資料は、東藤島駅の歴史や周辺環境を詳細に理解する上で役立ちます。

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