東郷駅

東郷駅について

基本情報

東郷駅（とうごうえき）は、福岡県宗像市田熊四丁目に位置しています。九州旅客鉄道（JR九州）が運営する鹿児島本線の駅であり、駅番号はJA13です。

歴史

東郷駅の設立は1913年のことで、当初は鉄道院によって福間駅と赤間駅の間に開設されました。1931年に博多駅と赤間駅間が複線化されることで、駅の利便性が向上しました。

1961年には門司港駅から久留米駅までの区間が電化され、さらに1961年に貨物の取り扱いが廃止されました。1979年の全面改築により、新しい橋上駅舎が完成し、利用者にとって利便性が高まりました。1987年に国鉄の分割民営化が行われ、JR九州の駅として新たなスタートを切りました。

2000年には自動改札機が設置され、その後2009年にはICカードSUGOCAの利用が開始されるなど、便利な時代の流れに沿った進化を続けています。最も大きな変化は2017年における駅舎の大幅なリニューアルで、地域の名所である宗像大社の世界遺産登録を機に駅前広場が整備され、現代的なデザインの駅舎に生まれ変わりました。正面にはエスカレーターが設置され、駅の北口は「宗像大社口」と名付けられました。

駅名の由来

駅名の「東郷」は、開業当時の地名である宗像郡東郷村に由来しています。宗像郡は広大な地域であり、この駅がその東部に位置していたことが名称の由来です。

駅構造

東郷駅は、地上に位置する単式ホームを有し、2面2線の構造を持っています。かつては2番のりばが待避用として使われていましたが、その機能が赤間駅の他ののりばに移行したため、現在は2番のりばが撤去され空き番となっています。駅にはみどりの窓口や自動改札機が設置され、利便性が高いほか、駅内にはファミリーマートもオープンしています。

利用状況

2020年度のデータによると、東郷駅の1日平均乗車人員は約4,144人です。この数字は、周辺地域の交通の要所としての役割を示しています。

駅周辺の環境

宗像市の西側に位置する東郷駅は、周囲に住宅地が点在しています。駅から最寄りの宗像市役所へは約1.5キロメートルの距離があります。南側には住宅・都市整備公団が開発した日の里団地が広がっており、その周辺にも多くの住宅が立ち並んでいます。

バス路線

駅近くには、「東郷駅前」と「東郷駅日の里口」のバス停が設置されており、これらのバス路線は西鉄バス宗像や宗像西鉄タクシーによって運行されています。具体的には、東郷駅前から宗像大社や道の駅むなかた、鐘崎、赤間営業所方面への路線があるほか、日の里団地行きのバスも運行されています。また、駅から徒歩5分程度の場所には、県道沿いに東郷駅西口や東郷駅東口のバス停が設置されています。

未成線の計画

1918年には、東郷駅から田島村、勝浦村、津屋崎町を経由し福間駅につながる軽便鉄道の計画が提出されたこともありますが、未成線となっています。

隣接する駅

東郷駅は鹿児島本線の特急「ソニック」や「きらめき」、一部のリレーかもめ、快速や普通列車が運行されています。また、隣接駅は赤間駅（JA14）です。

このように、東郷駅は豊かな歴史を有し、地域の交通の要所として重要な役割を果たし続けています。

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