福間駅

福間駅

福間駅（ふくまえき）は、福岡県福津市中央三丁目に位置する、九州旅客鉄道（JR九州）鹿児島本線の駅です。駅番号はJA11。福津市の中心部に位置し、地域住民の重要な交通拠点となっています。

歴史

福間駅は1890年（明治23年）に九州鉄道（初代）の駅として開業しました。その後、国有化を経てJR九州の駅となり、現在に至っています。

年表

1890年（明治23年）9月28日：九州鉄道（初代）博多駅 - 赤間駅間の開通に伴い、開業。
1907年（明治40年）7月1日：九州鉄道が国有化。官設鉄道に移管。
1911年（明治44年）：跨線橋設置。駅舎を博多側に100m移動。
1945年（昭和20年）3月：上西郷地区に建設された陸軍軍用倉庫向け引込線急設。9月：終戦により上西郷地区への引込線撤去。
1961年（昭和36年）6月1日：門司港駅 - 久留米駅間が電化。貨物の取り扱いを廃止。
1963年（昭和38年）9月：4・5番ホーム増設。
1985年（昭和60年）3月14日：荷物扱い廃止。
1987年（昭和62年）3月20日：国鉄民営化を控え駅本屋改築。4月1日：国鉄分割民営化に伴い、九州旅客鉄道（JR九州）の駅となる。
2000年（平成12年）3月11日：自動改札機を設置し、供用開始。
2007年（平成19年）：駅東地区土地区画整理事業および駅舎改築工事開始。
2008年（平成20年）11月11日：立体駐車場供用開始。
2009年（平成21年）3月1日：ICカード「SUGOCA」の利用が可能となる。2月27日：新駅舎供用開始。自由通路一部完成（西口側）。4月2日：西口駅前広場の一部供用開始。
2011年（平成23年）2月5日：自由通路供用開始。東口駅前広場の一部供用開始。四角踏切廃止。2月中旬：3番のりば供用開始。2月17日：西口駅前広場（拡張部分）供用開始。バス・タクシーのりばが正式な位置にて運用開始。※一般車用コイン駐車場はこの時点では未完成。供用開始は4月。4月 - 東口駅前広場供用開始。
2019年（平成31年）4月1日：JR九州サービスサポート株式会社による業務委託駅となる。
2020年（令和2年）5月18日：鞍手県道踏切（駅舎西側）に接続する福間駅松原線の工事に伴い、同日14時から終日車両通行止め開始。歩行者及び自転車専用踏切に運用変更。
2022年（令和4年）4月1日：1番のりばと4番のりばに自由席特急券の券売機（現金限定）が設置、運用開始。同年3月12日のダイヤ修正（JR九州は同年のダイヤ改正を西九州新幹線開業日の9月23日に行うと発表）により特急列車の停車本数が増えたため（加えて、同日から車内での自由席特急券販売価格が駅売り価格の200円増しとされたため）。
2023年（令和5年）10月1日：駅体制の見直しに伴い、これまでJR九州サービスサポートによる駅業務受託となっていた業務委託駅から、九州旅客鉄道本体による直営駅へと変更される。



開業当初は普通列車のみの停車駅でしたが、1972年のダイヤ改正で快速停車駅となり、その後一時的に普通列車のみの停車となった時期もありましたが、程なくして再び快速停車駅となっています。現在では、朝夕に運行される特急「きらめき」「リレーかもめ」「かささぎ」や、一部の「ソニック」も停車します。また、宮地嶽神社の最寄り駅であることから、かつては大晦日から元旦にかけて臨時列車が多数発着していましたが、現在は設定されていません。

駅名の由来

駅名は開業時の地名である宗像郡下西郷村字福間浦に由来します。「福間」は古くは「福満」とも読まれ、荘園の多い土地でした。地名の由来は、「福」が縁起の良い文字、「間」が船着場や漁港を意味し、この地が古代から西郷川の河口に築かれた港町であったことに由来するとされています。

駅構造

福間駅は、単式ホーム1面1線と島式ホーム2面4線、計3面5線のホームを持つ地上駅です。2番のりばは上り到着と下り出発、3番のりばは両方向の折り返し運転が可能です。2010年に橋上駅舎となり、2階に改札が設置されました。駅はJR九州直営で、みどりの窓口と自動改札機があります。

のりば

| 番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
| -- | -- | ----- | --- |
| 1 | 鹿児島本線 | 上り | 博多方面 |
| 2 | 鹿児島本線 | 上り/下り | 博多/小倉方面 |
| 3 | 鹿児島本線 | 上り/下り | 博多/小倉方面 |
| 4 | 鹿児島本線 | 下り | 小倉方面 |
| 5 | 鹿児島本線 | 下り | 小倉方面 |

駅弁

駅弁は、東筑軒が調製・販売しており、「大名道中駕籠かしわ」や「かしわめし」が人気です。

利用状況

開業から明治30年代までは利用客が少なく、貨物収入で運営を維持していました。しかし、近年は利用客が増加しており、2022年度の1日平均乗車人員は8,221人となっています。

駅周辺

駅周辺には、西口（みやじ口）とさいごう口（東口）の二つのエリアに分かれ、それぞれに様々な施設があります。

みやじ口側

福岡県道30号飯塚福間線
宗像警察署福間交番
福間駅駐輪場
宗像農業協同組合（JAむなかた）福間支店
福岡銀行福間支店
福津市役所福間庁舎
大和町公民館
西日本シティ銀行福間支店
福間郵便局
福間体育センター
諏訪神社
福津市立福間小学校
福津市立福間中学校
ふくとぴあ（福津市健康福祉総合センター）
フレスポ花見ヶ丘
福間病院
宮地嶽神社
ドラッグストアモリ 福津店
ディスカウントドラッグコスモス 福間店
ヤマト運輸福津営業所

さいごう口側

アーバンモール福間
ヤマダアウトレット福間店
宗像水光会総合病院
福津市立福間南小学校
イオンモール福津
MrMax　Select福津店
北九州銀行 福津支店
ドラッグストアモリ 福間店
ディスカウントドラッグコスモス 福間駅前店

バス路線

福間駅には、JR九州バス、西日本鉄道（西鉄バス宗像）、ふくつミニバス、宮若市コミュニティバスが乗り入れています。

JR九州バス
イオンモール福津循環線
以前は福間線が乗り入れていましたが廃止。

西日本鉄道・西鉄バス宗像
1-1：津屋崎橋 / 光陽台六丁目
1-2：東郷駅前 / 神湊波止場 / 津屋崎橋 / 光陽台六丁目
26・26A：赤間営業所 / 光陽台六丁目 / 天神
かつては福間-津屋崎のシャトルバスを受託運行。

ふくつミニバス
市内各方面
JR九州バスや西鉄バス宗像から引き継いだ路線を運行。

宮若市コミュニティバス
福間線　さいごう口（東口）駅前ロータリー

未実現路線

宗像軽便鉄道
1918年に当駅から東郷駅までの軽便鉄道計画があったが、実現しませんでした。

隣の駅

九州旅客鉄道（JR九州）

鹿児島本線
特急「きらめき」「リレーかもめ」「かささぎ」停車駅
特急「ソニック」一部停車駅
■快速：東郷駅 (JA13) - 福間駅 (JA11) - 古賀駅 (JA09)
■区間快速：東郷駅 (JA13) - （下りの一部は東福間駅 (JA12) ） - 福間駅 (JA11) - 古賀駅 (JA09)
■普通：東福間駅 (JA12) - 福間駅 (JA11) - 千鳥駅 (JA10)

福間駅は、地域の歴史とともに発展してきた駅であり、現在も多くの人々に利用されています。

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