松平正卜

松平正卜の生涯

松平正卜（まつだいら まさうら）は、江戸時代中期から後期にかけて活動した旗本で、正朝系大河内松平家の第6代当主です。彼は1778年2月27日に、旗本の松平正明の四男として生を受け、3500石の石高を有しました。

幼少期から家督相続まで

彼の青年期は、寛政2年（1790年）3月4日に同族の松平正愛の末期養子として迎えられることで転機を迎えました。この養子縁組の後、同年の6月3日に家督を相続し、家を継ぐことになります。

将軍家との関係

松平正卜は、寛政6年（1794年）に将軍徳川家斉の世子、徳川家慶と初めて対面し、将軍一家との結びつきを深めました。この初拝謁は彼のキャリアにおける重要な出来事となります。彼はその後、寛政7年（1795年）には小納戸、翌月には小姓という役職に就くなど、貴族階級との関係を強化していきました。

官職と役職の昇進

1797年には、将軍家斉が描いた枝柿の絵を拝領し、さらに同年6月には中奥小姓に昇進。文化4年（1807年）12月15日には新番頭に任命され、その後も小普請組支配などの役職を歴任しました。特に、文政3年（1820年）2月26日には堺奉行に任命されるなど、彼の政治的な影響力は次第に増していったのです。

晩年と死

懸命に職務を全うしていた松平正卜でしたが、文政6年（1823年）の2月に職を辞し、同年の4月22日に46歳でこの世を去ります。享年46という早逝は、彼にとっての多くの未完の事業を残すことになりました。

参考文献

松平正卜に関する情報は、以下の資料から得られます。

• - 『寛政重修諸家譜』巻第二百五十七
• - 小川恭一編『寛政譜以降旗本家百科事典 第5巻』(東洋書林、1997年)
• - 『幡豆町史 資料編2 近世”

このように松平正卜は、江戸時代の文脈において重要な役割を果たした人物であり、その足跡は歴史に刻まれています。

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