松本清張シリーズ (関西テレビ)

松本清張シリーズ

『松本清張シリーズ』は、1965年10月5日から1966年4月5日まで、フジテレビ系列の関西テレビが制作した単発テレビドラマ枠です。このシリーズは、松本清張が原作の小説を基にした全25回の一話完結型ドラマとして放送されました。

放送の概要

放送は毎週火曜日の21:00から21:30に行われ、日本標準時での編成がされていました。シーズンのスポンサーは早川電機工業（現在のシャープ）であり、「シャープ火曜劇場」として知られていましたが、1963年4月までフジテレビで放送されていた同名の枠とは異なるものでした。

シリーズの特性

このシリーズの特徴は、松本清張の作品を単発のドラマに仕立て上げた点です。原作からの独自性を持ちつつも、視聴者にとって意外性のあるストーリー展開が魅力となりました。また、各エピソードは約30分と短めで、テンポよく物語が進行していきます。

放送作品一覧

『松本清張シリーズ』には、以下のような作品が含まれています。

• - 支払い過ぎた縁談
• - ある小官僚の抹殺
• - 二階
• - 弱味
• - いびき
• - 一年半待て
• - 怖妻の棺
• - 証言
• - 或る「小倉日記」伝
• - 坂道の家
• - 青のある断層
• - 部分
• - 厭戦
• - 地方紙を買う女
• - 遠くからの声
• - 左の腕
• - 鉢植を買う女
• - 俺は知らない
• - 危険な斜面
• - 張込み
• - 熱い空気
• - 万葉翡翠
• - 愛と空白の共謀
• - 顔
• - 通訳
• - 出典

これらのエピソードは、それぞれ異なるテーマを持ち、悪や陰謀、真実の追求など、松本清張らしい深い心理描写を展開しています。視聴者は、これらの短編を通じて、清張の世界観に引き込まれることができました。

終了とその後のドラマ枠

このシリーズは1966年4月に幕を閉じましたが、火曜21時枠での関西テレビ制作のドラマは、2016年10月11日まで実に50年もの間継続されませんでした。また、30分枠としてのドラマは、2023年4月18日まで57年の間、途切れていました。これは、視聴者にとって長い間待たれていた新たなドラマの登場を意味しています。

『松本清張シリーズ』は、その独自のストーリーテリングと、松本清張の圧倒的な脚本力によって、多くの視聴者の記憶に残り続けている作品です。

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