林道冠山線

林道冠山線の紹介

林道冠山線は、福井県今立郡池田町の田代から岐阜県揖斐郡揖斐川町の塚奥山にかけて延びる林道です。この道は自然豊かな地域の中を通り、訪れる人々に美しい風景を提供しています。この林道は、かつて国道417号の一部として利用されていた経歴がありますが、正式には林道として位置付けられています。

歴史と沿革

この林道は1967年に工事が始まり、1971年には開通しました。その後、1978年から1984年にかけて、国と県の支援を受けて舗装が改良されました。特に、1986年に全線の舗装が完了した際には、通行がしやすくなりました。これにより、現在ではアスファルト舗装の1.5車線分の道幅があり、走行性も良好です。

利用状況

林道冠山線は、特に冠山峠から見える景色が評判で、観光目的での利用者も多いです。峠からはV字谷の景観が広がり、雄大な自然を楽しむことができます。また、この道は冠山への登山客にとって重要なアクセス路でもあります。しかし、最近では新たに開通した冠山峠道路ができたため、林道冠山線は主に登山や林道利用者のための道としての役割が強調されます。

路線データ

• - 起点: 岐阜県揖斐郡揖斐川町塚奥山
• - 終点: 福井県今立郡池田町田代
• - 長さ: 約19.4km（池田町管理区間：9,783m）
• - 幅員: 3.6m（車道幅員3.0m、路肩両側0.3m）

現在の路線状況

全線アスファルト舗装が施されていますが、いくつかの問題点も存在します。林道としては比較的さまざまな車が通行しやすいものの、車道幅員は十分とは言えず、特にカーブや狭い箇所では注意が必要です。道路周辺にはガードレールが少なく、急カーブも点在しているため、事故防止のために余裕を持った運転を心掛ける必要があります。

安全対策と規制

岐阜県側は福井県側と比較して道幅が広いですが、それでも大型車の通行は禁止されています。また、近年は崖崩れなどの危険もあるため、通行の際は事前の情報確認が必須です。冬季は積雪のため通行止めになることが多く、年間で約170日以上も通行できない日があります。これを受けて、2006年には福井側起点にゲートが設けられ、冬期には通行が制限されるようになっています。

結び

林道冠山線は、自然を楽しむ場所として多くの人々に利用されていますが、同時に安全運転や周囲への配慮が求められます。また、周辺には多くの美しい風景やトレッキングコースも存在し、訪れる価値のある地域となっています。観光と自然の両方を満喫できる道として、是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

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