栃木県道64号宇都宮向田線

栃木県道64号宇都宮向田線

栃木県道64号宇都宮向田線は、栃木県宇都宮市を起点とし、那須烏山市に至る主要地方道です。この道路は、県都宇都宮市の中心部から、東部の工業地域、そして那須烏山市へと、県内を横断するように延びています。

概要

宇都宮市街地から、JR東北新幹線と宇都宮線をくぐり、宇都宮駅東口の鬼怒通りに合流します。そこから柳田大橋で鬼怒川を渡り、北東へと進路を変えます。芳賀町北部や高根沢町南部といった地域を通過し、那須烏山市南部の向田に至ります。

宇都宮市塙田地区では、栃木県庁舎を取り囲む道路がこの県道に指定されています。これは、県庁周辺の道路渋滞を緩和するために建設された「塙田トンネル」によるものです。

朝夕の慢性的な渋滞が問題となっていた宇都宮市街地と、清原工業団地や芳賀工業団地を結ぶ新たなルートとして、バイパス「宇都宮テクノ街道」が2008年に部分開通しました。このバイパスの整備により、交通の流れがスムーズになりました。

また、県庁前のトチノキ並木は、読売新聞社が選定した「新・日本街路樹100景」（1994年）にも選ばれており、美しい景観を作り出しています。

宇都宮市東宿郷の東宿郷交差点から、陽東5丁目付近までは、宇都宮ライトレール（LRT）との併用軌道区間となっています。この区間には、5つの路面電車停留場（東宿郷停留場、駅東公園前停留場、峰停留場、陽東3丁目停留場、宇都宮大学陽東キャンパス停留場）が設けられており、公共交通と道路交通が一体となった都市構造が特徴です。

さらに、宇都宮ライトレールとは、ゆいの杜の刈沼町交差点でも交差しており、地域における交通ネットワークの要となっています。

路線データ

総延長：28.802 km（新道区間を除く）
実延長：28.380 km（新道区間を除く）
起点：栃木県宇都宮市本町（本町交差点、栃木県道10号宇都宮那須烏山線交点）
終点：栃木県那須烏山市向田（向田交差点、国道294号交点）
認定：1977年1月11日

歴史

1961年4月1日：向田給部宇都宮線として認定
1977年1月11日：路線変更により宇都宮向田線に改称
1993年5月11日：建設省により主要地方道に指定
2018年6月4日：鬼怒通りで宇都宮ライトレール工事開始
2023年8月26日：宇都宮ライトレール開業

路線状況

通称

宇都宮市区間には、以下の愛称がつけられています。

中央通り（宇都宮市本町 - 県庁正門前）
県庁西通り（宇都宮市県庁正門前 - 塙田トンネル西）
県庁前通り（宇都宮市県庁正門前 - 今泉町）
白楊高通り（宇都宮市今泉町 - 元今泉町、旧称・宇農前通り）
鬼怒通り・柳田街道（宇都宮市東宿郷 - 道場宿町）

バイパス

宇都宮テクノ街道（宇都宮市 - 芳賀町）

重複区間

栃木県道61号真岡那須烏山線（芳賀郡芳賀町給部 - 塩谷郡高根沢町中柏崎）
栃木県道176号杉山石末線（塩谷郡高根沢町中柏崎 - 那須烏山市曲畑）

道路施設

柳田大橋（宇都宮市道場宿町、1989年3月完成・供用開始）
塙田トンネル（宇都宮市塙田五丁目）

地理

通過する自治体

栃木県内

宇都宮市
芳賀郡芳賀町
塩谷郡高根沢町
那須烏山市
芳賀郡市貝町

交差する道路

栃木県道10号宇都宮那須烏山線（宇都宮市・本町交差点、起点）
栃木県道10号宇都宮那須烏山線（栃木県道63号藤原宇都宮線 重複）（宇都宮市・塙田4丁目交差点）
栃木県道125号氏家宇都宮線（宇都宮市・今泉町交差点）
国道4号（宇都宮市・峰町交差点※）
新4号国道（宇都宮市平出交差点※）
栃木県道158号下岡本上三川線（宇都宮市下平出町・下平出交差点）
国道408号（宇都宮市道場宿町・道場宿交差点）
栃木県道69号宇都宮茂木線（宇都宮市刈沼町交差点）
栃木県道156号石末真岡線（塩谷郡高根沢町上高根沢交差点）
栃木県道181号上高根沢氏家線（塩谷郡高根沢町上高根沢・廻り谷交差点）
栃木県道61号真岡那須烏山線（芳賀郡芳賀町給部）
栃木県道61号真岡那須烏山線（栃木県道176号杉山石末線 重複）（塩谷郡高根沢町中柏崎）
栃木県道176号杉山石末線（那須烏山市曲畑）
国道294号（那須烏山市向田交差点・終点）


※印は立体交差

脚注

注釈

出典

参考文献

栃木県県土整備部道路保全課 『道路現況調書 平成19年4月1日現在』、2008年。

関連項目

* 栃木県の県道一覧

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