桂塩鯛のサークルタウン

桂塩鯛のサークルタウン

「桂塩鯛のサークルタウン」は、1992年4月にスタートしたKBS京都ラジオの人気生放送番組です。放送時間は朝9時から11時50分までの約2時間50分で、リスナーとのインタラクションを大切にした内容が特徴でした。この番組は、米朝事務所の伝統を引き継ぎ、さまざまなコーナーを通じてリスナーとのコミュニケーションを楽しみました。

番組初期には、桂ざこばや桂枝雀、桂米團治など、名だたる落語家たちがパーソナリティーや出演者として活躍しました。桂塩鯛は、1977年からの「桂朝丸のモーニングサークル」のリポーターを経て、番組のメインパーソナリティーを担うようになりました。2010年には、襲名に伴い番組名が「桂都丸のサークルタウン」から「桂塩鯛のサークルタウン」に変更されています。

番組中、リスナー参加型の「年忘れ大喜利大会」や「新春大喜利大会」など、毎年恒例のイベントが行われ、楽しい雰囲気の中でリスナーと一緒に笑い合う時間が設けられました。2012年の大会には、桂米紫や桂紅雀、桂二乗など、著名な落語家が参加し、さらに盛り上がりを見せました。

また、「桂塩鯛のタウンウォッチング」というコーナーは、後にテレビ版に移行し、別番組「ぽじポジたまご」としても続きました。2015年3月28日、23年の長きにわたる放送を経て番組は終了し、土曜日朝の米朝事務所枠も幕を閉じることとなりました。

番組のアシスタントには柴田幸子が1994年から加わり、人気コーナーの進行役として活躍しました。リポーターには桂まん我や桂吉の丞といった多くのファンに親しまれている名前が並び、番組を盛り上げていました。放送を支えた背景には、リポーターとしての豊富な経験を持つ彼らがいたことが大きいです。

「桂塩鯛のサークルタウン」では、多彩なコーナーが展開され、その中には桂塩鯛の金言や格言、リスナーからの投稿を紹介する「桂塩鯛の投稿人生」などがありました。このように、番組はバラエティに富んだ内容でリスナーに親しみやすい雰囲気を作り出していました。但し、終了後の桂塩鯛は法然院貫主からの説得によりラジオの世界を一時退くこととなり、さらに新たな活動にデビューしました。

番組の終了から数年が経った現在でも、「桂塩鯛のサークルタウン」での熱い思い出は多くのリスナーの心に残り続けています。その影響力は計り知れず、ラジオの楽しさを広げる一翼を担い、今もなお多くの人々に語り継がれています。

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