桑原幸子

桑原幸子：多彩な役柄と充実した人生を歩んだ女優

桑原幸子(1947年12月2日-2022年4月21日)は、日本の女優として1960年代から活躍しました。東京都大田区出身で、155cm、A型というプロフィールを持ち、子役時代から長く芸能界で活躍しました。

華麗なるキャリアの始まりと『プレイガール』での活躍

東映児童研修所を経て、1960年、テレビドラマ『白馬童子』でデビュー。その後、1965年に東映と専属契約を結び、数々の映画やテレビドラマに出演しました。そのキャリアの中で、最も有名な作品と言えるのが東京12チャンネルの『プレイガール』シリーズです。レギュラー出演を果たし、数々のエピソードで視聴者を魅了しました。同番組での共演者であり親交の深かった片山由美子氏は、桑原さんの訃報を自身のTwitterで発表しました。

プライベート：作家との結婚と晩年

桑原さんの私生活にも目を向けると、作家の西木正明氏との結婚が挙げられます。二人は1968年頃、西木氏が編集者として関わっていた雑誌『平凡パンチ』の取材がきっかけで出会いました。当時、西木氏は既婚者でしたが、桑原さんと結婚。桑原さんは恋愛感情はなかったものの、既婚者である西木氏に惹かれたと語っています。

晩年は、横浜市港北区綱島東で家業を継ぎ、株式会社京浜ラバーの社長として活躍しました。

多くの作品に出演：映画、テレビドラマ、舞台、音楽活動

桑原さんの女優としてのキャリアは多岐に渡り、数多くの作品に出演しています。テレビドラマでは、『特別機動捜査隊』、『鉄道公安36号』、『悪魔くん』、『銭形平次』、『あひるヶ丘77』、『時間ですよ』、『紫頭巾』、『非情のライセンス』、『右門捕物帖』など、幅広いジャンルの作品で重要な役を演じました。

映画作品も数多く手がけ、『怪談せむし男』、『おんな番外地 鎖の牝犬』、『893愚連隊』、『日本暗黒街』、『兄弟仁義 関東兄貴分』、『昭和残侠伝 血染めの唐獅子』、『博奕打ち 殴り込み』、『怪談 蛇女』など、時代劇から現代劇まで、様々な役柄に挑戦しています。

さらに、2000年代には『時空警察ヴェッカー』、『ウィッチクローズ』などのオリジナルビデオにも出演、また『女道中恋参り』、『アイアイの眼』、『沢たまき追悼公演 プレイガール『ING』』などの舞台にも出演するなど、精力的に活動しました。

音楽活動にも挑戦し、ソロアルバム『桑原幸子とあなた』(1971年、2006年にCD化)を発表。また、オムニバスアルバムにも参加するなど、多方面で才能を発揮しました。

74歳で永眠：女優として、そして経営者として

2022年4月21日、横浜市内の自宅で心不全のため74歳で亡くなりました。女優として、そして経営者として、充実した人生を送った桑原幸子の死は、多くのファンに惜しまれ、芸能界に大きな喪失感をもたらしました。彼女の演技と生き様は、これからも多くの人々の記憶に刻まれ続けるでしょう。

もう一度検索